光村教育図書、これまでの紙教材をベースに再構築した国語科デジタル教材サービスを10月から提供

光村教育図書は、これまでの学習教材をデジタルの視点で再構築した新しいクラウドサービス「トモプラ 小学校国語 総合教材セット 光村図書版」を10月から提供することを、5月20日に発表した。

同サービスは、小学校で親しまれてきた紙教材をベースにして開発されたデジタル教材のセット。これまでの指導・学習スタイルのよいところを取り入れながら日常的に活用できる6つのアプリで、授業から個別学習、評価まで幅広くサポートする。教材は光村図書の国語教科書に準拠しているため(一部標準版)、授業へのスムーズな導入が可能となる。

同サービスに収録されている教材は以下の通り。

1.あかねこ漢字スキルコネクト

書いた文字の自動判定をはじめとして、筆順アニメーション、フラッシュカードなどさまざまな機能が習得をサポートする。

2.あかねこローマ字スキルコネクト タイピングチャレンジ

指の動かし方から文の入力までサポート。ことわざや慣用句なども出題され、言葉の力も伸ばす。

3.光村の国語映像資料 トモプラムービー

内容理解を深める教科書準拠の映像資料に加え、教員からの問いかけや感想を共有する機能が対話的な学びを支援する。

4.形成的評価 きそのたしかめCBT

基礎基本を確かめる教科書準拠のデジタル問題集。自動採点機能で、採点作業の負担を少なく実施できる。

5.光村の単元テスト 到達度評価シート

印刷して使える教科書準拠のワークテスト集。評価テストやプレテスト、聞き取りテストなどを豊富に収録している。

6.デジタル小学新国語辞典・小学新漢字辞典

紙の辞典の紙面をデジタルで再現。タブレットでも紙面と変わらない感覚で辞典を引くことが可能となる。

「デジタル小学新国語辞典」「デジタル小学新漢字辞典」は、同社の『小学新国語辞典』『小学新漢字辞典』をもとに開発されたデジタル辞典。ページをめくるようにして言葉を探せるだけでなく、文字入力での検索や、言葉をなぞることですぐ検索ができるなど、デジタルならではの利点も備えている。

また、各教材コンテンツは「デジタル小学新国語辞典」とつながっており、漢字練習やローマ字タイピングなど、アプリに出てくる言葉の意味をすばやく簡単に確かめられる。

ダッシュボードでは、学習時間、学んだ漢字の数、調べた言葉の数などの情報が表示される。教員は教師用ダッシュボードを通じて各アプリを使った学習状況を一覧にでき、児童はこれまでの達成状況や学習量を確認できる。これらの機能を活用することで指導方法の改善につなげることが可能となる。

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