「ファンの心を利用した巧妙な犯行」性犯罪3度目の元K-POPアイドル(34)、2審でも実刑は免れる

3度目の性的暴行や強制わいせつなどの容疑で起訴されたボーイズグループB.A.P出身のヒムチャンが、控訴審でも実刑を免れた。

ソウル高裁・刑事10部(ナム・ソンミン、ソン・オソプ、キム・ソンア部長判事)は5月21日、強姦や性暴力処罰法違反などの容疑をかけられたヒムチャンに、1審と同じく懲役3年、執行猶予5年を言い渡した。

保護観察と40時間の性暴力治療講義の受講、児童・青少年関連機関・障がい者関連機関への3年間の就職制限などの命令も維持した。

裁判所は「被告人と検察の量刑不当控訴をいずれも棄却する」とし、「原審判決が裁量範囲から外れたとは見られない」と判断した。

何度も繰り返した性犯罪

(写真提供=OSEN)ヒムチャン

ヒムチャンは、2022年5月に自分を家に送ってくれた女性に性的暴行して不法撮影し、翌6月に被害者に連絡する過程でわいせつ物を伝送した疑惑を受けた。

検察は1審後、「被害者であるファンの心を利用した巧妙な犯行である点、被害者を脅迫・暴行して姦淫し、不法撮影するなど罪質が非常に不良な点、同種の犯行で裁判を受けているなかで再び犯行に及んだ点などを考慮した」と控訴理由を説明していた。

先立ってヒムチャンは、2018年7月に京畿道・南楊州(ナムヤンジュ)のペンションで20代女性に強制わいせつした容疑で懲役10カ月を宣告され、法廷拘束された。

その後、彼は2022年4月にソウル龍山(ヨンサン)の居酒屋の外部階段で、酒に酔ったまま女性2人に強制わいせつした事実が追加で明らかになり、同年、再び起訴された。これに加え、前述した2022年5月の追加の性暴力犯罪が明らかとなり、2023年に追加起訴された。

ヒムチャンは最初の強制わいせつ罪で服役し、2023年12月8日に懲役10カ月の刑期を終えたが、追加起訴された性的暴行犯罪で拘束されて裁判を受けた。

なおヒムチャンは2012年にB.A.Pとしてデビューしたが、2018年8月にメンバー2人が脱退し、2019年に残りのメンバーも所属事務所との専属契約が終わったことで、事実上の解散となった。

◇ヒムチャン プロフィール

1990年4月19日生まれ、本名キム・ヒムチャン。2012年1月、6人組グループB.A.Pのメンバーとしてデビュー。サブボーカルを務めた。B.A.Pは2018年8月にメンバー2人が脱退し、2019年には残ったメンバーたちと所属事務所の契約が終わったことで事実上の解散となった。その後、強制わいせつの疑惑をかけられたヒムチャンは、ソロ歌手として2020年10月25日に新曲発表を強行したが、直後に飲酒運転で摘発されたりした。

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