「手足口病」に注意を! 患者急増で、群馬県が早くも「警報」発令

 乳幼児に多い夏風邪として知られる「手足口病」が増えているとして、群馬県は21日、2年ぶりとなる「警報」を発令した。5月の発令は過去10年間で最も早い。県感染症・疾病対策課は「大人も感染する。トイレやおむつ交換後は手洗いを」と呼びかけている。

 県内52カ所の定点医療機関(小児科)から13~19日に報告された患者数は6.67人で、国の警報基準値(5人)を上回った。前週比2.24倍と急増した。県内12の保健所別にみると、富岡の25.50人が最も多く、次いで伊勢崎の13.00人、高崎市の10.44人、藤岡の6.50人などだった。

 同課によると、患者数は例年、夏場に増えるという。警報は2017年から3年連続で発令されたが、新型コロナウイルス感染症の拡大時期などでは患者数が減っていた。1機関当たりの患者数が2人未満になった時点で解除される。

 手足口病は飛沫(ひまつ)や接触、便を通じたウイルス感染で発症し、口の中や手のひらに水ぶくれが生じる。

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