観光XRバス「いこっさ!福井号」乗車券販売スタート 6月から運行、福井県立恐竜博物館や一乗谷へ

6月1日から運行されるXRバス「WOWRIDE いこっさ! 福井号」のイメージ図
XRバスのお披露目式。6月1日の運行開始に向け乗車券販売が始まった=2月、福井県福井市のハピテラス

 北陸新幹線福井県内開業後の観光誘客策の目玉として、6月1日に運行開始するクロス・リアリティー(XR)バス「WOWRIDE いこっさ! 福井号」の乗車券販売がこのほど始まった。福井駅と福井県立恐竜博物館(勝山市)、福井県立一乗谷朝倉氏遺跡博物館(福井市)、あわら温泉エリアをそれぞれ結ぶ計6コース。観光バスツアー「はぴバス」のウェブサイトで販売しており、9月30日分まで購入できる。

 XRバスは、JR西日本などが企画し、京福バス(福井市)が運行。目的地に向かう車内で、仮想現実(VR)や拡張現実(AR)を組み合わせたエンターテインメント性の高い映像コンテンツを映し出す。俳優の今井翼さんらが出演し、映画監督の堤幸彦さんが総合演出を担当。年間10万人の利用を目指す。

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 福井駅発は3コースあり、それぞれ県立恐竜博物館、県立一乗谷朝倉氏遺跡博物館、えちぜん鉄道あわら湯のまち駅着。このほか、恐竜博物館、朝倉氏遺跡博物館から福井駅に到着する2コースと、あわら湯のまち駅発着の温泉街周遊がある。

 映像コンテンツは恐竜や朝倉氏の歴史などコースに応じたものが楽しめる。福井駅―恐竜博物館、朝倉氏遺跡博物館はそれぞれ往復で別映像を用意している。

 福井駅と恐竜博物館を結ぶコースの料金(中学生以上)は往復とも、6月1日~7月19日、9月1日~30日の平日が3300円、土日祝日3900円。夏休み期間中が3900円。小学生以下は半額。乗車券とセットで恐竜博物館の観覧券も割安で購入できる。

 乗車券は、5月31日からJR西日本の観光ナビ「tabiwa by WESTER」でも販売する。10月以降も運行する予定。

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