「トミヤスは必要な時に頼れない」終盤戦で躍動した冨安健洋では不十分なのか。アーセナルが左SBの補強を検討と現地報道「アルテタ監督は強化したい」

今シーズン2位に終わったアーセナルは、リーグ最少の29失点と守備が安定。最終ラインは右SBのベン・ホワイト、ガブリエウ・マガリャンイスとウィリアム・サリバのCBコンビはほぼ不動だった。

唯一レギュラーが確定しなかったのが左SBで、ユリエン・ティンベルは開幕早々の負傷で長期離脱を強いられ、冨安健洋、オレクサンドル・ジンチェンコ、ヤクブ・キビオルが交代でスターターを務めた。

最後の5試合では冨安がスタメンを張り、堅実な守備だけでなく、最終節の同点ゴールなど攻撃でも貢献している。

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ただ、指揮官は満足していないのかもしれない。アーセナルの専門メディア『ARSENAL INSIDER』は「ミケル・アルテタ監督がピッチのその部分でのオプションを強化したいと考えているため、アーセナルはこの夏に新たな左SBとの契約を目ざすことになる」と伝えている。

同メディアは、「アーセナルには現時点で左SBのオプションが不足しているわけではない」としつつ、こう続けている。

「トミヤスの故障歴は、彼が必要な時にコンディションを整えて出場できるかどうかに頼れない事実を意味し、ジンチェンコは守備面で信頼性を欠くと考えられていて、キビオルはCBでプレーするのに適している。ティンバーの1年目は負傷により中断されたため、アルテタの戦術プランでどのような役割を果たしているかはまだ明らかになっていない」

そして、「アーセナルが夏の移籍市場で検討すべき3人の左SBのオプション」として、ラヤン・アイ=ヌーリ(ウォルバーハンプトン)、レオナルド・スピナッツォーラ(アタランタ)、ヨレル・ハト(アヤックス)の名前を挙げている。

果たして、新たなレフトバックを獲得するのか。今夏の動きが注目される。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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