JASRAC、2023年に1300億円の音楽使用料を徴収 史上最高額を達成

一般社団法人 日本音楽著作権協会(JASRAC)が5月22日、2023年度の事業報告を公開。

2023年の使用料徴収額は1371億6000万円、分配額は1351億2000万円と、いずれも過去最高額になった。

JASRACは「クリエイター・権利者への対価還元を通じて、音楽産業および音楽文化の発展に努めてまいります」とコメントしている。

「インタラクティブ配信」「演奏等」などが増加

使用料徴収額については、2022年度から81億4000万円増加した。

JASRACはその理由について、音楽配信サブスクリプションサービスで「インタラクティブ配信」「演奏等」などが増加したと説明。

前者は、音楽配信サブスクリプションサービスの主要なサービスで会員数の増加が続いていること、またそれらの一部で月額料金が引き上げられたことなどが要因だと分析。

後者は、ライブ・コンサートなどの動員数が増加し、大規模演奏会の開催件数も増加しているという。

なお、分配額については、2022年度から94億7000万円増加。また分配対象楽曲数は312万1804曲となり、初めて300万曲を超えた。

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