【日本ダービー】コスモキュランダの飛躍 新進気鋭の調教師・加藤士津八「楽しくやること」を目指す

【動画】コスモキュランダの飛躍|https://youtu.be/JGdhD6jElxE

5月12日(日)、テレビ東京で「栄光へ駆ける 日本ダービー&オークス2024」が放送された。

2021年に生まれた3歳馬7906頭の頂点であり、競馬界最高の栄誉である日本ダービーとオークス。

この2つのタイトルを手にするために今年も人馬ともに熱い戦いを繰り広げる。その熾烈な戦いを勝ち抜いて夢の舞台へエントリーしてきた各馬に秘められたエピソードや関係者たちの知られざる想いに迫った。

6番人気で弥生賞ディープインパクト記念を制し、一躍クラシック戦線に名乗りを上げたコスモキュランダ。彼を管理する調教師の加藤士津八調教師はコスモキュランダをこう評した。

「まだ子供っぽいので遊ぼうとするけれど、走る馬ならではのいい顔をしている。頑張ってもらいたいね」

今年で旧車開業6年目を迎えた加藤士津八はコラソンビートで重賞制覇を飾るなど、若手のホープとして注目されている調教師。

牝馬だけではなく牡馬でもクラシックを狙えるところに来たことで厩舎全体が活気づいてきた。

コスモキュランダを担当する調教助手の佐藤俊馬は加藤厩舎の風潮をこう語る。

「自分がやってみたい調教も相談して積極的に取り組める。居心地がよくやりやすい環境」

これまでとは異なる新しいことや調教メニューなどを取り入れてもらえる、若手の意見にも耳を傾けてくれるということでやりがいを感じているというスタッフは多いが、加藤士津八にはこんな信念があった。

「楽しくやらないと馬もハッピーにならないし、競馬もいい結果が出ない。みんなの意見を聞いてコミュニケーションを取って、結果を出していくのが大事」

管理馬1頭1頭、柔軟に対応を替えていき、スタッフとは密にコミュニケーションを獲る。こうした環境だからこそ、コスモキュランダは飛躍したのかもしれない。

■文/福嶌 弘

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