【動画】ジャスティンミラノのホースマンたち|https://youtu.be/-Wmcvenjy0c
5月12日(日)、テレビ東京で「栄光へ駆ける 日本ダービー&オークス2024」が放送された。
2021年に生まれた3歳馬7906頭の頂点であり、競馬界最高の栄誉である日本ダービーとオークス。
この2つのタイトルを手にするために今年も人馬ともに熱い戦いを繰り広げる。その熾烈な戦いを勝ち抜いて夢の舞台へエントリーしてきた各馬に秘められたエピソードや関係者たちの知られざる想いに迫った。
今回は皐月賞を制し、無敗の二冠制覇へ挑むジャスティンミラノを大特集。
20年来の付き合いから生まれた調教助手同士の強い絆
混戦模様とされた今年の3歳牡馬クラシック戦線。第1冠目となった皐月賞を制したのはジャスティンミラノだった。
直線を力強く突き抜けて快勝した姿は世代の王者にふさわしいもので、時計も1分57秒1というコースレコードを記録。
3戦無敗での戴冠でダービーでも最有力の1頭となった。
そんなジャスティンミラノはレースから4日後、栗東トレーニングセンターに戻っていた。
リラックスした様子で過ごすジャスティンミラノに対し、普段の世話をしている調教助手の山田正和はこう評した。
「2歳の頃に比べるとオンとオフが付くようになってきた」
基本的にはおとなしい馬でも調教で乗ろうとすると、気合いが入るというタイプの馬だったジャスティンミラノだが、そうしたメリハリがつくようになったことでレースへの集中力を増したことは間違いない。
大学卒業以来、20年以上もこの世界にいるホースマンである山田にとってジャスティンミラノは初めて担当したGⅠ馬。それだけに思いも強い。
そんなジャスティンミラノの日々の調教を担当しているのが藤本純調教助手。3歳違いながら山田と藤本はホースマンとしては同期生で20年来の付き合いがある。
「昔からの長い付き合いで言いたいことを言える。それが皐月賞の勝利につながった」と、藤本は言う。
同期の2人がタッグを組んで挑むダービー。2人の強い絆がジャスティンミラノの二冠制覇へ後押しすることだろう。
■文/福嶌 弘