【シンガポール】住宅賃料、アジア太平洋の48都市で最高[建設]

国際NPOのアーバン・ランド・インスティテュート(ULI)が発表した2024年版のアジア太平洋地域の住宅事情調査で、シンガポールの住宅賃料が域内48都市の中で最も高いことが明らかになった。

調査はアジア太平洋11カ国・地域の48都市を対象に実施。シンガポールの民間住宅の月額賃料(中央値)は24年に前年比12%上昇の2,897米ドル(約45万円)となり、2年連続で首位となった。

2位のオーストラリア・シドニーは8%上昇の2,108米ドル。3位は同国パースで1,790米ドル(前年データなし)。前年3位だった香港は1,725米ドルだった。

24年の住宅価格(中央値)でも、シンガポールの民間住宅は前年比10%増の132万米ドルで、前年に続いて48都市中で最も高かった。これに香港が116万米ドル、シドニーが106万米ドルで続いた。

シンガポールの公営住宅(HDBフラット)は46万米ドルだった。

アーバン・ランド・インスティテュートは、「シンガポールは移民の大量流入で住宅の価格が大幅に上昇した」と指摘。昨年に政府が居住用不動産を購入する外国人や投資家に対して追加購入者印紙税(ABSD)の税率を引き上げて以来、多くの外国人がシンガポールに代わって東京で物件を購入するようになったと付け加えた。

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