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●J3で過去最高8223人大歓声
●6月、プレーオフR進出
サッカーのカターレ富山(J3.7位)は22日、富山市の富山県総合運動公園陸上競技場でヴィッセル神戸(J1.2位)とJリーグ・YBCルヴァン・カップ1次ラウンド3回戦を戦い、延長を終えて1―1からのPK戦を5―4で制した。昨季J1覇者を破る大金星を挙げ、J3で過去最高となる8223人が集まったスタジアムは大歓声に包まれた。富山はプレーオフラウンドに進出し、6月5、9日に北海道コンサドーレ札幌(J1.19位)と対戦する。
PK戦の1人目。ゴール裏の富山サポーターが「青い壁」となって大ブーイングを起こし、神戸の選手が放ったシュートはバーにはじかれた。富山は4人がきっちり決め、最後の5人目、DF川上優樹が蹴ったボールがネットを揺らすと、会場のボルテージは最高潮に。富山のホームスタジアムに歓喜の瞬間をもたらした。
富山は序盤から果敢にゴールに迫り、MF松岡大智(滑川市出身)やFW碓井聖生(上市町出身)らがシュートを放つたびどよめきが起きた。前半19分に先制点を許したものの、格上相手に持ち前の粘り強さを発揮。後半25分にはオウンゴールを呼び込み、同点に追いついた。
90分では決着がつかず、120分の戦いへ突入。なかなかシュートまで行けずに踏ん張る中、失点を許さなかった。PKに持ち込むと選手とサポーターが「一丸」となり、勝利を引き寄せた。
小田切道治監督は「臆することなく自分たちがやろうとしたことにチャレンジして、対等に戦えた」と語った。
富山がJ1クラブに勝つのは、昨年6月の天皇杯2回戦で京都サンガF.C.を破って以来2度目。今大会は1回戦のモンテディオ山形(J2.16位)、2回戦の清水エスパルス(J2.1位)に続き、上位カテゴリークラブを倒している。