【ロッテ】今季西武戦で無傷8連勝 弱すぎるライオンズは今や〝安パイ〟〝オアシス〟に…

ロッテ・種市篤暉

ロッテが22日の西武戦(ベルーナ)に2―1と競り勝ち、引き分けを挟んで今季初の5連勝。貯金を最多タイの3に戻した。

これで西武戦は無傷の8連勝となり、負け越している首位・ソフトバンク戦(1勝5敗)、2位・日本ハム戦(3勝8敗1分け)の借金分を西武戦で〝補填〟している格好だ。

散発4安打1失点(自責点0)で3勝目を挙げた種市篤暉投手(25)にとっては2020年9月に受けたトミー・ジョン手術前の同年7月25日・西武戦(当時メットライフ)以来、4年ぶりの完投勝利だった。

試合後の種市は「疲れましたけど気持ちのいい疲れ(6回は)真っすぐがすごくよかったので、真っすぐで空振りを取るイメージでいけた。長いリハビリでしたけど何とか9回投げ切れるように投げられたのはよかった。(手術前)最後の完投がここだったので、感慨深いものがあります」と振り返り、当地で4年ぶりとなった完投勝利の喜びをかみしめた。

前日21日には16年目のベテラン・西野勇士投手(33)が6回9安打を打たれながら要所を締める2失点投球でチームトップの4勝目を挙げた。

4勝のうち3勝が西武戦となる西野は「ここ最近の感じでポコポコ、ヒットを打たれたんですけど、しっかり要所を締められてよかった」。ソフトバンク戦の2敗(対戦防御率5・73)、楽天戦の1敗(同9・00)を得意の西武戦(同0・87)で〝相殺〟し、防御率3点台(3・37)をキープしている格好だ。

今季ワースト7連敗に入る直前の4月17日・西武戦(ZOZO)では前日の延長11回サヨナラ勝ちで6投手を投入してしまっていたことから、2点リードの9回に4年目・鈴木昭汰投手(25)を初めてクローザー起用し、プロ初セーブに成功。その際に吉井監督は「昨日たくさんピッチャーを使っちゃったんで元気なのが鈴木しかいなかった。今日は鈴木でいきました。ああいう場面で経験積んでいいピッチャーになってほしい」と語り、急場をしのげたことに安堵していた。その鈴木はここまで17試合に起用され2セーブ、7ホールド、防御率0・00と飛躍の年を迎えている。

ロッテにとって今季の西武は困った時、あるいは悪い状況を変えてくれる〝安パイ〟の相手。今後もオアシスのようなお得意さまをとことん叩き続け、まだ諦めていない上位進出のキッカケとしたいところだ。

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