「印象派展」お気に入りの作品探して 学芸員が楽しむヒント解説

スライド・トークで講話する富岡学芸課長

 郡山市立美術館で開催中の展覧会「印象派 モネからアメリカへ ウスター美術館所蔵」の関連イベントで、同市立美術館学芸員によるスライド・トークが22日、同美術館で開かれた。来場者が印象派の成り立ちや展覧会をより楽しむヒントを学んだ。

 約120人が来場した。同美術館の富岡進一学芸課長が「フランス印象派からアメリカ印象派へ」と題して講話。フランス印象派が生まれた経緯やアメリカ印象派の展開について、印象派の中心画家であるクロード・モネや、アメリカに印象派を紹介したメアリー・カサットら画家とその作品の紹介を交えて解説した。

 また、今回の展覧会を楽しむヒントを「作品に近づいたり、離れたりして見ること」とした上で「美術館に展示されている作品全てを鑑賞し尽くそうとすると、疲れて後半の作品が目に入らなくなってしまう。一点でも気に入った作品が見つかれば良しという気持ちで鑑賞するといい」と語った。

 同展覧会は6月23日まで。同市立美術館、福島中央テレビ、福島民友新聞社でつくる実行委員会の主催。米マサチューセッツ州のウスター美術館に所蔵されている印象派画家の作品を中心に67点を展示している。

 来月12日にもトーク

 6月12日も午後2時から、「日本と印象派」をテーマにスライド・トークを予定する。申し込み不要。

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