台湾の教育旅行団が県庁訪問 農家民泊や学生交流体験へ

青森県での学校交流や農家民泊に期待を膨らませる台湾の生徒ら=22日、青森県庁

 台湾の台北市立松山高級中学校の教育旅行団が22日、青森県庁を訪れ、宮下宗一郎知事に県内での農家民泊や学校交流への意欲を伝えた。生徒32人は26日まで十和田市現代美術館や奥入瀬渓流、七戸町の天王神社などを見学するほか、弘前市で農家民泊や学生との交流を体験する。

 県は交流人口の拡大に向けて台湾からの教育旅行誘致に取り組んでいる。海外からの教育旅行は新型コロナウイルスの影響で2020年2月を最後に途絶えていたが、23年度に再開。本年度は計7校の受け入れを予定している。

 この日は県庁の正面玄関で職員らが「歓迎(ホワンイン)、歓迎(ホワンイン)、大家好(ダージャーハオ)(ようこそ、皆さんこんにちは)」と声をそろえてお出迎え。宮下知事が「たくさんの素晴らしい体験を通して、青森が皆さんの新しい古里になってほしい」と歓迎した。

 林玟慧(リンウェンフゥイ)校長秘書は「今回の友好的な交流が国際的な発展につながることを願っている」とあいさつし、生徒らが「日本の学生と友達になりたい」「きれいな風景や交流が楽しみ」と期待を膨らませていた。【全文】

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