懐かしの情景、往時に思いはせ 元教諭の故・長峯高さん風景画展/五戸

五戸町内の懐かしい風景などを描いた作品が展示されている会場

 五戸町豊間内のごのへ郷土館で「なつかしの五戸 風景画展」が開かれている。元中学校教諭の故長峯高さん(1935~2022年)が生前描いた、忘れ去られるには惜しい町内の名所などの風景画を展示。来館者が往時に思いをはせながら見入っている。

 長峯さんは満州の生まれ。66年、町立川内中に技術と美術の教諭として着任して以来、五戸町内を中心に三戸郡内の中学校で30年間務めた。

 飾られている作品は、95年に出版した画集「五戸の町は坂だらけ」に収録された風景画。原画を所有する長峯さんの妻修子さんが提供した。

 会場内には、同町出身のプロ野球選手で、巨人や大映で活躍した三浦方義さんの練習風景や、現在町役場が建つ場所に五戸中があった当時の様子などを描いた14点が並ぶ。

 同館の三浦勉館長は「今は見られなくなった情景が生き生きと描かれている。昔を知らない人が見ても楽しめるので、足を運んでほしい」と話している。

 風景画展は来年1月26日まで。入場無料。毎週月曜日休館。【全文】

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