「朝、缶コーヒーでしょ」ヴェルディOBがJ創成期の“コンディショニング”を振り返る!「ボディビルダーがやっている筋トレを真似して」

元日本代表MFの前園真聖氏が5月22日、自身のYouTubeチャンネル「おじさんだけど、遊んでもいいですか?」に最新コンテンツを投稿。ヴェルディ川崎(現・東京ヴェルディ)や世代別代表で共闘した山口貴之氏と、Jリーグ開幕当時のコンディショニング事情について語り合った。

【動画】前園真聖&山口貴之が90年代を回想!
2人は、お互いが現役でプレーしていた1990年代を回想。当時の選手たちは、ピッチではサッカーに真剣に向き合いつつ、遊びは派手だったという。

山口氏が「夜、強い選手が活躍しているみたいな印象があった。カズ(三浦知良)さんにしてもラモス(瑠偉)さんにしても」と言えば、前園氏は「朝までカラオケで歌って、次の日、バッと練習して、試合もちゃんと活躍している」と明かす。山口氏は、ラモス氏の食事にも触れ、こう振り返った。

「朝、缶コーヒーでしょ。昼、チーズバーガーセットじゃない。で、夜、焼肉とビール。それであの年(41歳)まで(現役で)やっちゃっているからさ。遠征ではたくわんをつまんで帰っていく。(それでも試合では)一番走るしさ」

近年のような栄養に関する知識がサッカー界に浸透する以前のエピソードで、山口氏は、カルシウムをお菓子、ビタミンを清涼飲料水からとっていたと笑う。トレーニングでも、今と異なり「体幹とかも全くなかった。ボディビルダーがやっているような筋トレを真似して」と語った。

現在は育成年代の指導をしている山口氏は、子どもの頃の身体づくりやメンタリティをもっとしっかりしておけば良かったという思いから、自身の経験をもとに指導していると説明。今では小学生の頃から栄養学を学べるため、「上を目ざしている子は実践していると思う」と見立てた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

© 日本スポーツ企画出版社