詐欺被害後にまた騙される被害多発

香港で起きる犯罪事件の中でも電話やネット、SNSを使った詐欺が増えているが、このところ弁護士や探偵を騙り詐欺被害者救済を装う詐欺が増えており、警察が注意を呼び掛けている。5月21日の香港メディアによると先ごろ、69歳の漢方医の男性が詐欺被害後にまた騙される二次被害に遭ったという。この男性は今年1月、アプリ「WhatsApp」経由で送られてきたメッセージに添付されていた偽のウェブサイトを閲覧。すこでカメラのセールスという儲け話に興味を惹かれ、ビジネスの手数料として117万ドルを払ってしまったが、約1カ月後に詐欺だと分かった。ほどなくネットで「ネット詐欺被害者のお金を取り返します、成功率は90%」という弁護士の広告を見つけ、信じてしまったという。その弁護士事務所の数十個の銀行口座にサービス料や担保などとして何度も入金し、総額は500万ドルを超えたが、その後相手と連絡が取れなくなって5月18日に警察に通報した。警察の要請でネット運営会社はその広告を削除したが、警察では救済話を簡単に信じないよう注意を呼び掛けている。

© HKP