第1四半期のタイ経済は1.5%成長

経済成長促進のため政策金利の引き下げを求める政府が、なかなか引き下げに応じないタイ中央銀行に不満を募らせている状態が続いている。このなか、政府系シンクタンクの国家経済社会開発評議会(NESDC)が、今年第1四半期のタイ経済は大方の予想を上回る1.5%の成長を遂げたと発表した。これを受けてカシコン銀行傘下のカシコン・リサーチセンター(Kリサーチ)のブリン・センター長は、「タイ国内のリサーチセンターは中銀が今年末か来年まで政策金利を引き下げないとみている」と指摘した。Kリサーチは第1四半期の経済成長が0.6~0.8%にとどまると見込んでいた。

同所長によれば、政府が利下げを強く要望していることもあり、Kリサーチは今年下半期(7~12月)に中銀の金融政策委員会(MPC)が政策金利の引き下げに踏み切ると見込んでいた。だが、タイ経済は予想外に順調に成長しており、政策金利が現在のレベル2.5%に年末か来年まで据え置かれる可能性が高まったとのことだ。(『バンコク週報』より。https://bangkokshuho.com)

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