マダニ媒介の感染症で80代女性死亡 70代男性も入院 北九州市が発表

北九州市は、22日、マダニが媒介する重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に感染した80代の女性が死亡したと発表しました。

現在入院している70代の男性の感染も確認されています。

80代の女性死亡後に感染確認

死亡したのは、北九州市小倉南区の80代の女性です。

市の保健所によりますと、80代の女性は、今月13日に下痢や発熱の症状が出て病院を受診。

翌日、全身の倦怠感などの症状が出て別の病院に入院し、血液検査を実施したところ、血小板や白血球の減少が確認されました。

80代の女性は、入院中に容態が悪化し、今月20日に死亡したということです。

女性の死後に保健環境研究所が検査を行い、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に感染していたことが判明しました。

女性が虫にかまれたかどうかは、不明だということです。

70代男性も感染し入院虫にかまれた痕も

北九州市内では、虫にかまれた痕が確認されている門司区に住む70代の男性の感染も確認されています。

70代男性は、現在入院して治療を受けているということです。

山や草むらでは長袖・長ズボン着用を

ウイルスを媒介するマダニは、主に森林や草地に生息しています。

厚生労働省は、山や草むらで活動する際は、長袖・長ズボンなどを着用して肌の露出を少なくすることや、刺された時は、無理に取り除こうとせず、医療機関で処置してもらうことを呼びかけています。

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