鎌倉市におけるごみの戸別収集のあり方について実施方針を策定

湘南の古都・鎌倉で、市民の便宜を図り、福祉の側面からも配慮した戸別収集のあり方が改めて検討されている。
約8年前のモデル事業終了後、さまざまな声を反映し、鎌倉市は新たな実施方針を策定。高齢化やライフスタイルの多様化を受け、市民からの望まれる戸別収集が、市のサービス向上に資すると考えられている。

必要性と意義

高齢化が進む中でごみの戸別収集は、市民の日常を支える重要な役割を担うこととなる。集積所に代わり、それぞれの家庭から直接ごみ収集が行われることで、高齢者や子育て世帯などへの負担が軽減される。また、責任あるごみ排出が可能になり、減量化や資源化にも繋がると期待されている。

戸別収集の導入実施について

現在、鎌倉市の家庭系ごみ収集はクリーンステーションで行われているが、不適正なごみの排出問題や維持管理の負担など様々な課題がある。戸別収集では排出者が明確になり、ごみ出しの労力が大幅に軽減。ごみ減量やルール違反の減少も見込まれる。

収集区分と実施地域

戸別収集は「燃やすごみ」から始め、徐々に対象区分を拡大し、全区分の戸別収集体制へと移行する予定だ。開始時点では一部地域のみを対象にし、全市への展開は段階的に実施する。

収集方法の改善

戸別収集への移行にあたっては、収集メソッドの適正化や先行自治体の事例を参考に効率の良い方法を検討。市民や事業者の意識改革と同時に、収集体制の改善も進む。

市民周知と認知

市民への周知は重要であり、戸別収集の理解を深めるための取り組みを展開する。戸別収集に関する説明会やツールを活用し、是非を市民と共に考えていく。

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