【カンボジア】自動車輸入低調、4月で前年割れ17カ月目に[車両]

カンボジアで、自動車の輸入が低調だ。先ごろ発表された4月実績は前年同月比3.5%減で、マイナス成長が17カ月目に入った。クメール・タイムズ(電子版)が23日伝えたところでは、同国で完成車の組立工場が増え、国内で生産された新車を購入する動きが活発になっていることが背景にあるという。

カンボジア関税消費税総局(GDCE)が発表した4月の貿易統計によると、自動車輸入額は1億2,925万米ドル(約203億円)。2022年12月から前年割れが続いている。1~4月累計では前年同期比12.8%減の4億9,600万米ドルだった。

カンボジア自動車工業連盟(CAIF)のソウン・ダラ専務理事はクメール・タイムズに、国内で完成車の組立工場が増えて新車購入の傾向が高まるにつれ、中古車が過半を占める輸入が減少すると説明した。23年に輸入された自動車のうち55%が中古車だった。

工業科学技術革新省の報告によると、自動車メーカー6社がカンボジア国内に組立工場を設置。4カ所が既に稼働しており、残る2カ所は稼働に向けて準備を進めているところという。今月初めには豊田通商が立ち上げた工場で生産が始まった。

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