山形大所有の実験機器や設備、オンライン予約開始 地域で有効活用して

山形大小白川キャンパス(資料写真)

 山形大は、同大が所有する実験機器や設備の共同利用をオンライン予約できるシステムの運用を始めた。地域の企業や中高生に有効活用してもらうのが狙い。先進的な機器に加え、比較的身近な3Dプリンターなどが対象で、有料で使用したり、分析を依頼したりできる。医学部や工学部などにある計299件(23日現在)をポータルサイトで公開している。

 対象の機器・設備は、有機化合物などの構造を解析する核磁気共鳴装置(NMR)や、サンプルの磁性を測定する振動試料型磁力計、エックス線照射装置、多種の顕微鏡、3Dプリンターなど。外部には持ち出さず、各学部で利用してもらう。

 URL(https://yucf2.id.yamagata-u.ac.jp/eportal)からアクセスできるサイトには、実物の画像や所属学部、メーカー、料金などが掲載されている。予約状況の確認と申し込みができる。

 同大研究推進課によると、研究者と個別につながりのある企業が共同研究で使うケースはあったが、件数は少ないという。

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