栃木のコウノトリ、ふ化せず 市内初の産卵、ひな誕生期待も「とても残念」

産卵が推定された淡夢(下)とりょう=3月31日、栃木市藤岡町内野(わたらせ未来基金青木章彦さん提供)

 栃木市は23日、同市藤岡町内野の渡良瀬遊水地の人工巣塔で産卵したコウノトリの卵について、ふ化しないと判断したと発表した。

 市は4月、市内で初めてコウノトリが産卵したとみられると発表。産卵推定日は3月31日で、今月5日ごろのふ化を想定していた。

 ペアは雄「りょう」と雌「淡夢(あむ)」で、いずれも3歳だった。大川秀子(おおかわひでこ)栃木市長は「市初のひな誕生を心待ちにしていたのでとても残念に思う。まだ若いカップルであることから、見守りながら来年に期待したい」とコメントした。

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