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全国の鉄道愛好家でつくる鉄道友の会は23日、優れた鉄道車両を表彰する「2024年ブルーリボン賞・ローレル賞」を発表した。最優秀賞のブルーリボン賞に東武鉄道の新型特急「スペーシアX」、優秀賞のローレル賞に宇都宮ライトレールの次世代型路面電車(LRT)「ライトライン」が選ばれた。本県関係の車両が同時に選ばれるのは初めて。
ブルーリボン賞は1958年、ローレル賞は1961年に設けられ、鉄道車両の発展を目的に顕彰している。ベテラン会員で構成する選考委員が候補車両を選定。約3千人の会員による投票結果に基づき、選考委員会が決定する。今回は2023年1月1日~12月31日に国内で営業運転を始めた車両を対象とした。
スペーシアXは同年7月15日に運行を開始した。東京・浅草-東武日光・鬼怒川温泉駅間を結んでいる。同会は存在感あふれるデザインや機能性に優れた客室、安定した走行の実現などを挙げ「多くのファクターが高い水準でまとめられた車両」と評価した。
東武鉄道は1991年に「スペーシア」が受賞して以来2度目の同賞受賞。「デザインや機能、多様性を評価いただき大変うれしい」とコメントした。
一方、ライトラインは昨年8月26日に開業。宇都宮市と芳賀町を結ぶ。同会は黄色を基調とした車体を「斬新なデザイン」と評価し、車内も「利便性と快適性を高めている」と指摘。「次世代のLRTを期待させるポテンシャルの高さ」と価値付けた。改善点として、現金客の乗降に時間を要した点や高速域での走行安定性を挙げた。
佐藤栄一(さとうえいいち)宇都宮市長は「雷都を未来へというコンセプトで統一感あるデザインの整備をしてきた。高い評価を喜ばしく誇りに感じる」とコメントした。
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