めちゃイケ出演芸人、過酷な企画の“裏側”を告白 視聴者衝撃「よく今まで黙ってたな」

お笑いコンビのニューヨークが5月22日にYouTubeで新規動画を投稿。「三ちゃん」こと三中元克とトークを繰り広げた。

三中は、1996年から2018年までフジテレビ系で放送されていた人気バラエティ番組『めちゃ×2イケてるッ!』の元メンバー。19歳のころにオーディションでメンバーとして選ばれ、青色のジャージ姿がトレードマークだった。「三ちゃん」の愛称で親しまれていたが、2016年2月に実施された再オーディションで不合格となってしまい番組を卒業した。

現在はラフリベンジャーズというお笑いコンビで活動している三中。今回の動画では『めちゃイケ』で活躍した当時の様子や出来事を語っていた。オーディションで合格した時について「人生のなかで一番嬉しかったですよ」と語る三中だが、不安もあったという。番組側に素人らしさを求められることに頭を悩ませていたようだ。

当時は「めちゃイケ」からのギャラとフジテレビの社員食堂のバイトで収入を得ていたが、金額については「大卒初任給くらいですかね」と話している。『めちゃイケ』では、約1年間「みちのくプロレス」で練習を積み、プロレスラーを目指す企画も。事前に知らされることなく番組内で企画が始まったため、当時ショックでリアクションを取れなかったと話していた。

練習生として活動していたときの休みは月曜日だけで、朝からスクワット500回、3時間ランニングなど過酷さに疲弊していた三中は「近場に行ってご飯食べることくらいしか楽しみなかったです」と当時の状況を語る。しかし「みちのくプロレス」の企画では『めちゃイケ』からのギャラはなく、出してもらえたのは東京の家賃分と練習生としてもらえる月1万円の収入のみ。その1万円も、ちゃんこの材料を買い込んでプロレスラー同士のご飯を作るために使っていたという。ほとんど自由に使えるお金がなかったようで、事実を知ったニューヨークの屋敷は「信じられへんねんけど! この間まで東京で芸能人やってたやつやろ?」と笑いながらリアクションしていた。

三中はあまりのストレスに「車とか通っているときに、“ちょっとぶつかれば帰れるんじゃないか”って本当に飛び出そうとしたことあったんですよ」と語っている。最終的には「もう無理です」と謝罪して企画は中止になったとのこと。その後芸人を目指すが、もともと素人として番組に採用されていたため、再オーディションを受けることになったようだ。

コメント欄では「よく今まで黙ってたなおもしろすぎる」「絶対これで三ちゃんのイメージ変わった人いっぱいいます!!」などの反応が寄せられている。素人の状態で大人気番組に採用され、スターの座を手にした三中。今回の動画では、番組では知り得なかった実情を知ることができた。軽快なトークで当時の様子を語る三中に対して、印象が変わった視聴者も多いようだ。現在は、自身が好きな特撮番組の制作に力を入れているようなので、今後の活躍にも注目していきたい。

(文=小林嵩弘)

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