チリー・ゴンザレス、痛烈な新曲「F*ck Wagner」を収めたニュー・アルバム発売決定

キャンセル・カルチャーを取り上げた痛烈な新曲「F*ck Wagner」の発表も記憶に新しい、作曲家、ピアニスト、稀代のエンターテイナーとして活躍する天才音楽家チリー・ゴンザレス(Chilly Gonzales)が、最新アルバム『Gonzo』のリリースを発表。9月13日(金)にCD、LP、デジタル / ストリーミング配信で世界同時リリースされます。

3作の『Solo Piano』シリーズやボーイズ・ノイズやジャーヴィス・コッカーらとのコラボレーション・アルバム、さらに2020年発表のクリスマス・アルバムまで、12年間に渡ってインストゥルメンタル・アルバムを発表してきたチリー・ゴンザレスは、胸に多くの思いを溜め込んできました。2011年のオーケストラ・ラップ作品『The Unspeakable Chilly Gonzales』以来、開放されることなく眠らせていた彼の言葉は、2022年初頭、長かった10年間の精神分析に終止符を打ち、再び熱を帯び始め、本作へと結実しています。

創造性と商業性の間の緊張は、チリー・ゴンザレスにとってキャリアを通じた探求。16歳のときワーグナーのオペラを観て、その音楽に圧倒されると同時に作曲家が怪物的な人間であることも理解していたチリー・ゴンザレスは、「アーティストと作品を切り離すべきか?」という難問から本アルバムにも収録される「F*ck Wagner」を創出。4月の楽曲発表と同時に、自身の故郷・ケルンのリヒャルト・ワーグナー通りをティナ・ターナー通りに改名するChange.orgキャンペーンをローンチし、外国人としてケルンを故郷とすることを選んだティナ・ターナーの名前に置き換えるキャンペーンの先頭に立っています。

また、本アルバムには、チリー・ゴンザレスならではのインストゥルメンタル曲「Fidelio」「Eau de Cologne」や、アルバム唯一のフィーチャリング・ヴォーカルであるデトロイトのOG、ブルーザー・ウルフを迎えた「Open the Kimono」、Spotifyのプレイリスト文化に合わせて音楽を作るアーティストを罵倒する韻文形式の「Neoclassical Massacre」など11曲を収録。アルバムからは「F*ck Wagner」のほか、「Poem」の先行配信がスタートしています。

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