声優・ファイルーズあい「スマートウォッチから注意喚起が(笑)」 映画『マッドマックス:フュリオサ』のアフレコ秘話を明かす

5月22日(水)に映画『マッドマックス:フュリオサ』ジャパンプレミア試写イベントが開催され、日本語吹き替えを担当する声優・ファイルーズあいが登壇し、アフレコ秘話や公開アフレコを実施しイベントを盛り上げた。

2015年に『マッドマックス 怒りのデス・ロード』が公開され、リアルで圧巻のノンストップ・カーアクションが世界中を席巻した『マッドマックス』シリーズの最新作。本作の舞台となるのは世界崩壊から45年後。マッドワールドが広がる中、バイカー軍団に連れ去られ故郷や家族、人生のすべてを奪われた“怒りの戦士”フュリオサが、復しゅうのエンジンを鳴らす。人気を誇る前作の前日譚となっている。

今作では、アニャ・テイラー=ジョイが主人公の最強の戦士:フュリオサを演じ、その日本語吹き替えをファイルーズが担当。ファイルーズは代表作に、テレビアニメ『ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン』主演:空条徐倫 役、『チェンソーマン』パワー 役、映画『バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ』主演:クレア・レッドフィールド役など“戦う女性キャラ”を演じることに定評のある注目の声優。

今回のイベントは、アメリカの公開に先駆けて本作を鑑賞できる貴重な機会ということで、会場に詰め掛けた観客のボルテージは最高潮。会場には、コスプレに身を包んだ観客も数多く来場しており、ファイルーズも「『マッドマックス』シリーズが大好きなことを体でも心でも表現されていて素晴らしいですね!皆さんの熱量を浴びることができて光栄です」と大興奮の様子だった。

若きフュリオサの吹き替えを担当したことについてファイルーズは、「『マッドマックス』最新作の吹き替えにキャスティングしていただけることがすごく光栄」と喜びを明かしながら、「今回フュリオサ役を演じるにあたり勉強させていただきましたが、『マッドマックス』シリーズは熱狂的ファンの方が非常に多いので、その方々の求める熱量だったりアニャさんが演じられたフュリオサに対する思いであったり、また彼女が多くを語らないキャラクターだからこそ、声でどう表現したらいいのかという葛藤もありました」と役への向き合い方についてコメント。また「アニャさんが演じられたフュリオサの“目”の芝居が素晴らしく、それを邪魔しないように、日本語吹き替え版だからこそできる表現を汲み取って演じました。本当に、彼女を見てほしいという気持ちです!」と、フュリオサ役のアニャの演技を絶賛した。

主人公の最強の戦士:フュリオサ(アニャ・テイラー=ジョイ)

最初はフュリオサについて低い声のイメージを抱いていたというファイルーズだが、スタッフと話し合いを経て新たな表現に行き着いたという。「本作でのフュリオサは、『怒りのデス・ロード』の彼女とは違ってまだ未成熟というか少女感があって、それでいて野生のままに生きている感じを出したほうがいいのではという話になって。だから私の地声に近い感じで、がなりまくって喉もガラガラみたいな声を出したりもしました。新しいファイルーズあいの引き出しも見つけられて、フュリオサに出会えて良かったなと思いました!」と、充実の役作りとなったことを明かした。

本作の日本語吹替版では、三宅健太、小林ゆう、津田健次郎、大塚明夫など超豪華声優陣が勢揃い。ファイルーズはアフレコの際、他のキャスト負けないようMAD(怒り)でMAXな声量で臨んだという。すでにほかのキャストが声を吹き込んだ後に収録に臨んだというファイルーズは、「皆さんの声量がすごすぎて!スマートウォッチから『90デシベル以上の音が聞こえています』という注意喚起が出るぐらい(笑)なので自分の声量もMAD(怒り)でMAXになりましたね。演じている我々も思わずそんな風になってしまうからこそ、人の心に訴えかける作品になるんだなと思いました」と壮絶なアフレコ秘話を語った。

イベント後半には、ファイルーズによる公開アフレコを実施。まずはスクリーンに映し出された画像に合わせ、「私がフュリオサだ!」と迫力の一言。続いてディメンタスに復しゅうを誓う「あの男は私が仕留める!」「子供の私、私の母、すべてを取り戻す!」というセリフの連続、そのあまりの凄みに、客席からは感嘆の声が漏れる場面も。最後には、映像に合わせて前作でシャーリーズ・セロン演じるフュリオサも放った重要な決め台詞「私を覚えてる?」を繰り出すと、その低く響き渡る声に、会場は拍手喝采&V8ポーズが飛び交い大盛り上がり。公開アフレコを終えたファイルーズは、「今日来てくださっている皆さんは『マッドマックス』が大好きな方々なので、日本語吹き替え版のフュリオサを受け入れてもらえるかドキドキだったのですが、皆さんの拍手や笑顔でここにいていいんだと思えて、フュリオサ同様強い気持ちになれました!」と大感激の様子でイベントは幕を閉じた。

映画『マッドマックス:フュリオサ』は5月31日(金)全国公開
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