京極夏彦の書き下ろし新作を『八月納涼歌舞伎』で上演 松本幸四郎、中村勘九郎、中村七之助が出演

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小説家・京極夏彦の書き下ろしによる新作歌舞伎『狐花 葉不見冥府路行』(読み:きつねばな はもみずにあのよのみちゆき)が、2024年8月の歌舞伎座『八月納涼歌舞伎』の第三部で上演されることが決定した。

今年小説家デビュー30周年という節目の年を迎える京極。歌舞伎の舞台化のために執筆された本作は、累計発行部数1,000万部を超える人気シリーズ『百鬼夜行』の主人公・中禅寺秋彦の曾祖父・中禪寺洲齋の時代を描き、美しい青年の幽霊騒動と作事奉行らの悪事の真相に中禪寺が迫る、謎と驚きと切なさが胸を揺さぶる物語だ。演出・補綴は今井豊茂が務める。

出演者には、8月の歌舞伎座の恒例となった『八月納涼歌舞伎』を中心となり盛り上げてきた、松本幸四郎、中村勘九郎、中村七之助が名を連ねた。併せて京極と幸四郎からコメントが到着した。

なお『狐花 葉不見冥府路行』の小説版は7月26日(金) に発売される。

■京極夏彦 コメント

(撮影:森 清)

小説家三十年の節目の機にお声掛け戴き、斯様な仕儀と相成りました。
文字のみを扱い用い馬齢を重ねて参りましたが、此度は黒、柿、萌黄の大舞台。文字ならぬ名優の方々の身体に意を委ねまする怪しの狂言。
まるで作法も文法も違いますれば、果たして如何なる仕上がりとなりますものか、身の引き締まる思いに御座います。
何卒、心静かにご高覧戴きまするよう、伏して御願い上げ奉ります。

■松本幸四郎 コメント

『百鬼夜行』シリーズは、危険な香りを感じつつも嬉しくなるエンターテイメントで、凄い艶やか、まさに凄艶(すごつや)な世界で大好きな作品です。今回、ついに京極夏彦さんが新作歌舞伎を書き下ろすということで、「待ってました!」という気持ちです。異次元旅行をお客様とともに楽しみたいと思います。
小説家デビュー30年を迎えられた京極さんの書き下ろし歌舞伎で、僕が22年間夢見続けた傾(かぶ)いた歌舞伎を作り上げたいと思っています。

<公演情報>
歌舞伎座『八月納涼歌舞伎』

公演日程:2024年8月4日(日)~25日(日) ※休演:13日(火)・19日(月)
会場:東京・歌舞伎座
上演演目:第三部『狐花 葉不見冥府路行』(午後6時開演予定)ほか

詳細はこちら:
https://www.kabuki-bito.jp/theaters/kabukiza/play/878

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