キスマイ宮田俊哉、ラノベ作家デビュー作には「自分の魂を散りばめた」

アイドルグループ・Kis-My-Ft2の宮田俊哉さんの作家デビュー作となるライトノベル『境界のメロディ』(メディアワークス文庫/KADOKAWA)が、5月24日に刊行された。

芸能界屈指のアニメ好きとして知られ、かねてから「ライトノベルを書きたい」「アニメをつくりたい」と公言してきた宮田俊哉さんにとっては、夢の実現に向けた第一歩。

発売当日には、東京・池袋のアニメイト池袋本店にて、刊行記念の記者会見が実施された。会見では、発売前重版の決定がサプライズで知らされ、宮田俊哉さんが驚きつつも喜ぶ場面もあった。

宮田俊哉「自分の魂が散りばめられている」

『境界のメロディ』は、音楽をテーマに、キョウスケとカイという2人の少年の青春と命の輝きを描いた青春小説。イラストはイラストレーター・LAMさんが担当。完成までにおよそ3年を費やした、宮田俊哉さんの作家デビュー作だ。

メジャーデビュー目前で相方のカイを事故で亡くし、音楽から距離を置き無気力に生きていたキョウスケ。事故から3年後、彼の前に死んだはずのカイが現れ、再び音楽の世界へ向き合っていく。

夢であるアニメをつくるためには、その原作も必要──そんな考えから小説を書き始めたという宮田俊哉さん。執筆前には、「できるかどうか、戸惑いもあった」としつつ、作家の人に本の書き方を教えてもらいながら制作したという。

物語には、アイドルとしての経験も活かされており、「アイドルとしての活動の中で、自分のそばにはいつも音楽が、Kis‒My‒Ft2の音楽があった。フィクションだけど、『境界のメロディ』の物語には、自分の魂がいろいろなところに散りばめられている」と紹介した。

執筆中、アニメとしての情景が浮かんできた『境界のメロディ』

宮田俊哉さんは1988年生まれ、神奈川県出身。STARTO ENTERTAINMENT所属のKis‒My‒Ft2のメンバーとして、2011年8月にCDデビューを果たした。

アイドル屈指のアニメ好きと知られており、2020年10月に公開された映画『劇場版 BEM ~BECOME HUMAN~』のバージェス役でアニメ声優初挑戦。2024年1月から放送中のTVアニメ『カードファイト!! ヴァンガード Divinez』では、明導アキナ役で初の主演声優をつとめている。

同年8月には、大型アニソンライブイベント「Animelo Summer Live 2024 -Stargazer-」(通称・アニサマ)への初出演を控えており、仕事としてもアニメとの距離が近づきつつある。

記者会見では、『境界のメロディ』の今後について問われ、「本を書きながらアニメとしての情景が浮かんできた」「2やスピンオフといった可能性もあるかもしれない」と話す場面も。

自身の夢の実現へと一歩近づいた実感を、感慨深く語っていた。

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