四季折々の花などを描いた秀作 日本画「常夏会」展 「奥深さを感じてほしい」/岡山・津山市 

日本画「常夏会」の第32回展が岡山県津山市新魚町のアルネ津山4階・市立文化展示ホールで開かれ、四季折々の花や風景などを描いた秀作が来場者を魅了している。27日まで。

講師の藤本理恵子さん(岡山市)と津山市内の会員7人が約30点を出展した。

色鮮やかなホオズキ、黒紫の花が印象的なブラックマロウ(タチアオイ)、優美に咲き誇るシャクナゲ、花の蜜を吸うかわいらしいチョウといった意欲作が会場を彩る。

ほかにも、生命力を感じさせるケヤキの老木、芽吹きを迎えた菩提寺の大イチョウ、華やぐ初夏の庭の風景などが並び、藤本さんは「心象」と題した大作など2点が目を引く。季節感や情景を巧みに表現し、個々が楽しみながら制作した様子が伝わる。

福見容子代表は「色合いや筆遣いなど個性豊かな作品から、日本画の奥深さを感じてほしい」と話している。

会場に並ぶ多彩な作品

© 津山朝日新聞社