「ヒマワリ」復興へ発車 花言葉は「希望」 のと鉄道新ヘッドマーク 7月中旬にも通常ダイヤ

ヒマワリのヘッドマークを掲げた車両=24日午前7時55分、のと鉄道穴水駅

 能登半島地震で被災したのと鉄道(穴水町)は24日、「希望」の花言葉を持つヒマワリをデザインしたヘッドマークを車両の先頭に掲げた列車の運行を始めた。同社は7月中旬にも通常ダイヤに戻す予定で、中田哲也社長は「元気に走行する列車を見て少しでも希望を持ってほしい」と話している。

 ヘッドマークは直径60センチで「がんばろう能登」と記してある。同社は4月6日の全線運転再開に合わせ、桜をモチーフとしたヘッドマークを掲げており、今後は桜とヒマワリのヘッドマークを掲げた車両を2両ずつ運行する。

 同社にはサカタのタネ(横浜市)からヒマワリの種が寄贈され、穴水駅で利用客に配布された。田鶴浜、能登中島、七尾の各駅でも配る。

 のと鉄道は元日の地震で土砂がトンネルをふさいだり、線路が地面から浮き上がったりする被害を受け、全面運休となった。2月15日に七尾―能登中島間が運行を再開し、4月6日には能登中島―穴水間の運転も始まり、全線で復旧した。

 現在、損傷が激しかった線路の点検、調査のため、通常より速度を落として運行しており、1日の運行本数は地震前に比べて3往復少ない1日14往復の臨時ダイヤとなっている。

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