飲酒当て逃げ事故の隠蔽試みた韓国歌手の転落劇 手錠姿で報道陣の前に登場、警察に連行され留置所へ

韓国の男性歌手キム・ホジュン(32)に手錠がかけられた。彼は飲酒運転事故を犯し、留置場へ向かうことになった。

5月24日午後、ソウル瑞草(ソチョ)区のソウル中央地方裁判所西館では、危険運転致傷及び逃走致傷の容疑が持たれているキム・ホジュンの拘束前被疑者尋問(令状実質審査)が行われた。

令状実質審査を終えて出てきたキム・ホジュンは、頭を下げたまま「申し訳ない。反省する」と伝えた。

「携帯電話のパスワードを提供しなかった理由は何か」「自ら証拠隠滅をしたのか」という報道陣の問いには答えなかった。

これに先立ち、同日にはキム・ホジュンの所属事務所THINKエンターテインメントのイ代表とチョン本部長に対する令状実質審査も行われた。

イ代表は12時30分頃、本部長は12時36分頃、ソウル中央地裁を出て江南(カンナム)警察署に向かった。

キム・ホジュンも後を追って江南警察署に移動。令状審査の結果が出るまで、留置場で待機する予定だ。

キム・ホジュン(中央)

なお、キム・ホジュンは今月9日23時40分頃、ソウル江南(カンナム)区・狎鴎亭洞(アックジョンドン)の道路で、対向車線のタクシーに衝突する事故を起こした後、逃走した疑惑(道路交通法上の事故後の未措置)を受けた。

キム・ホジュンは事故を起こした後、京畿道(キョンギド)のとあるホテルに宿泊。そして、事故発生から17時間後の10日16時30分頃、警察に出頭した。

ただ、事故発生から3時間後、キム・ホジュンのマネージャーがキム・ホジュンの服装で警察に出頭し、自身が事故を起こしたと虚偽の供述を行った。

また、THINKエンターテインメントチョン本部長が、キム・ホジュンが運転していた車のブラックボックスからメモリーカードを除去するなど、組織的に犯罪を隠蔽しようとした情況も明らかになった。

容疑を否認し続けていたキム・ホジュンだが、19日夜遅くに飲酒運転の事実を認め、21日に警察に出頭し、調査を受けた。ただその過程で、携帯電話を3台提出したにもかかわらず、暗証番号を教えないなど、警察の捜査に非協力的な姿も見せた。

◇キム・ホジュン プロフィール

1991年10月2日生まれ。2013年3月にデジタルシングル『私の人よ』(原題)でデビュー。2020年のオーディション番組『明日はミスター・トロット』に出演して4位(優勝者はイム・ヨンウン)となり、人気を獲得。その後、『リクエスト曲を歌います、愛のコールセンター』などでも抜群の歌唱力を証明した。

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