返礼品は親子で電車貸し切り ふるさと納税で下野市がJR東日本と連携 県内初

車両体験ができるE233系(JR東日本大宮支社提供)

 【下野】坂村哲也(さかむらてつや)市長は24日の定例記者会見で、市とJR東日本大宮支社が協力し電車の車両を親子で貸し切る「ふるさと納税」の体験型返礼品を行うと発表した。来月22、23の両日に実施し、募集は2人一組で10組限定。電車のハンドル操作や車内放送体験などが体験できる本物の車両を使った返礼品は県内で初めてという。坂村市長は「寄付をした方々が下野市に来て、親子で本物の車両を堪能してほしい」と話している。

 親子車両体験の返礼品は、市内にJR駅が3駅あり、緑2丁目には車両基地の小山車両センターもあることから実現した。返礼品の名称は「小山」の名前をもじり「ヤマ車の電車はキミのもの! 貸し切り親子体験会」。寄付額は5万円で、両日とも午前9時~午後5時の間に計5回開催され、対象は5歳から中学生までの子どもと18歳以上の同伴者各1人で、各回とも1組ずつの参加となる。

 貸し切る車両はE231系とE233系のどちらかの1編成(5両)。運転台で、速度を制御するマスコンハンドルやモニターを見ながらの機器の操作、ドアの開閉、車内放送、非常通報ブザー・非常ドアコックといった客室内の機器操作などが体験できる。また、普段近くで見ることができない車両の床下機器や車両センター内を移動する車両の見学、子ども駅長の制服を着用しての車内などでの記念撮影も行う。

 寄付期間は定員になり次第終了する。寄付方法はJRのサイト「JRE MALLふるさと納税」の「下野市」から申し込む。(問)市総合政策課0285.32.8886。

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