「マウンドの上でも外でも、年齢を感じさせない成熟さがある」パイレーツ21歳新星の快投に米驚嘆! 圧巻投球に「打つのはただでさえ難しいのに、さらに難しくしている」

21歳右腕のデビューに現地メディアが熱い視線を送っている。

ピッツバーグ・パイレーツのポール・スキーンズは現地5月23日、本拠地でのサンフランシスコ・ジャイアンツ戦に先発登板。今季3度目のマウンドに立ち、6回1失点の好投を披露し、降板した。

先発登板したスキーンズは、初回先頭のジャイアンツ1番・ルイス・マトスに右安打を浴びるも後続をピシャリ。その後は安定したピッチングで3回まで無失点投球。1点リードで迎えた4回、1死走者一塁の場面でジャイアンツの4番・マット・チャプマンに右安打を打たれ、出塁を許し、続くホルヘ・ソレアにサードゴロとするが、三塁ランナーが生還し、同点とされてしまう。しかし次打者は仕留め、この回を終えた。

その後、6回まで無失点で抑え、降板。この日、スキーンズは6回(93球)を投げて1失点、被安打6、1四球、3奪三振とした。またここまで同選手は3試合に先発出場し、防御率2.25、1勝0敗、21奪三振4四球、4失点の成績を残している。

試合終了後、MLB公式はX(旧ツイッター)を更新「野球のボールを打つのはただでさえ難しいのに、さらに難しくしている」と称賛し、スキーンズがみせた“圧巻投球”をバッターボックスの真後ろから撮影された動画とともに公開した。
米国の大手放送局のスポーツサイト『NBC Sports』は5月24日に記事を更新。スキーンズのこの日の投球について、パイレーツのデレク・シェルトン監督が「彼には成長する瞬間がたくさんあっただろう。そして今回の登板では、ベテラン打者の間をすり抜けなければならなかった。それは間違いなく彼をより良くすることに繋がる」と21歳新星がみせている“衝撃的な投球”に期待を寄せていることを伝えた。

また同スポーツメディアは、スキーンズの安定した投球と“貫禄”に「マウンドの上でも外でも、年齢を感じさせない成熟さがある」「ジャイアンツを圧倒したというより、ジャイアンツを凌駕した」「彼の身のこなしや仕事ぶりを見ていると、以前からいたような気がする」などと綴り、記事内で度々驚きを示している。

なお、この日パイレーツは中盤までリードしていたが、8回にジャイアンツ打線に大量得点を許し、6対7でジャイアンツに逆転負けを喫した。

構成●THE DIGEST編集部

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