福島県郡山市の帝京安積高和太鼓部は26日、埼玉県鴻巣市で開かれる「太鼓祭 第5回全国7人制和太鼓選手権大会」に女子、一般の両部門で出場する。女子の部は3連覇、一般の部は初優勝を目指す。部長の鈴木祐雅さん(3年)は「心を一つに演奏し、両部門で日本一をつかみたい」と誓っている。
大会は日本太鼓協会などの主催。女子の部には7団体が出場する。同校は「百花破天」として、7人が疾走感があり、曲中に太鼓の配置を大きく変える「天鳴(てんめい)」を奏でる。副部長で女子の部リーダーの佐川一愛(ちなり)さん(3年)は「笑顔を忘れず、気持ちのこもった音を届ける」と決意を示す。
一般の部には9団体が臨み、同校は7人が力強さと音の強弱が特徴の「天響(あまね)」をパフォーマンスする。副部長で一般の部リーダーの柳沼莉空さん(3年)は「観客を巻き込み、迫力ある演奏を響かせる」と言葉に力を込める。
いずれも現3年生が1年生だった当時の最上級生らが手がけた楽曲で挑む。生徒は学年の枠を超えたコミュニケーションを大切にし、より良い音楽を追求してきた。
打ち込みなどの基礎練習や筋力トレーニングを重ねた成果も着実に実を結んでいる。鈴木柚香顧問は「音圧は日に日に厚みを増している」と手応えを語る。坂本雄一顧問は「自分たちの演奏に集中し、100%の力を出し切ってほしい」と話している。
メンバーは次の通り。
▽一般の部=柳沼莉空、鈴木祐雅、渡辺凌、古内涼太(3年)牧野英汰、渡辺宇宙、円谷友愛(2年)
▽女子の部=佐川一愛、渡辺愛菜(3年)滝田こころ、安相光葵、柳沼茉奈果、壁巣愛依、山口美和(2年)
(郡山版)