「七折小梅」収穫例年の1割か 異常気象で記録的不作、品質は上々

記録的不作に見舞われながらも収穫作業に汗を流す中山俊宏さん=24日午前、砥部町七折

 愛媛県砥部町七折地区の特産「七折小梅」の収穫が24日始まった。異常気象により今年は「50年に一度」の記録的な不作となっており、ななおれ梅組合によると、予想収穫量は例年の10分の1となる約5~6トン。価格は1.5倍程度になる見込み。損失額は3千~4千万円になるとみられる。

 不作の要因は雨不足や強風。実が養分を蓄える秋に雨が降らず木が弱っていたところ、暖冬で開花が10日ほど早まり不完全な花が多くでき、今春の大型連休前後に生理落果が相次いだ。わずかに残っていた実も、今月の強風で一気に落下した。

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