“B2最高勝率”A千葉が一挙8選手の残留を発表…岡田優介と最長身226センチCは契約満了でFAに

5月25日、B2リーグのアルティーリ千葉は、一挙8選手との契約継続とあわせて、契約満了を迎える岡田優介とチュアンシン・リュウを自由交渉選手リストに公示したことを発表した。

今回、2024-25シーズンもチームに残留することが決まったのは、B2アシストランキング3位の杉本慶、同得点ランキング10位のブランドン・アシュリー、同3ポイント成功率1位の大塚裕土、同フリースロー成功率1位の木田貴明といったB2の個人スタッツ上位に名を連ねた主力選手と、移籍1年目のシーズンを終えた熊谷尚也と前田怜緒、東海大学から特別指定選手で加入していた黒川虎徹、2年連続プレーオフ敗退の悔しさを知る大崎裕太の合計8名。

2020年に創設されたA千葉は、Bリーグ参入1年目の2021-22シーズンにいきなりB2昇格を決めると、2022-23シーズンも東地区を制し、新興クラブながら“無双状態”に。しかし、B2レギュラーシーズン史上最高勝率(56勝4敗勝率.933)を記録した今シーズンも含め、2年連続でプレーオフ4強止まり。圧倒的な強さを見せながら、2年続けてB1昇格を逃していた。

今オフは“3度目の正直”へ向けて、B2屈指の布陣がどのように変わっていくのか注目されていたが、チーム内得点王でもあるアシュリーをはじめ、早々に14人中8人の残留が決まった。一方で、元日本代表でチーム最年長39歳の岡田優介と、Bリーグ史上最大226センチの身長を誇るチュアンシン・リュウは、このタイミングで契約満了を迎え、自由交渉選手リスト入り。

岡田は185センチ81キロのシューティングガードで、A千葉の創設初年度を知る選手の1人。在籍3年目はレギュラーシーズン42試合に出場し、1試合平均7分32秒のプレータイムで、3.1得点0.5リバウンド0.3アシストの成績だった。新居佳英代表取締役CEOは「岡田選手の存在なくして、今のアルティーリ千葉は存在していない」と、コート内外でクラブを支えた献身に感謝を示し、「非常に寂しいことですが、感謝の意を込めて、今後の岡田選手のご活躍を心より祈っております」と別れのメッセージを寄せた。

中国出身で7月に25歳の誕生日を迎えるリュウは、226センチ130キロのセンター。今シーズン開幕後の昨年11月にA千葉へ加入すると、レギュラーシーズン40試合に途中出場し、5.0得点3.3リバウンド1.1アシスト0.4ブロックを記録。新居代表取締役CEOは、「初めての日本で戸惑うことも多かったと思いますが、A千葉のビジョンに共感してジョインし、共に戦ってくれたこと、リュウ選手に感謝申し上げます」と謝辞を述べた。

今回契約の有無が発表された選手のコメント一覧は以下の通り。

◆■ 選手コメント

あと一歩でB1昇格を逃したA千葉[写真]=B.LEAGUE

▼ チュアンシン・リュウ(FA)
A千葉を応援してくださるA-xxや関わるすべての皆様の前でパフォーマンスできたこと、非常に光栄なことでした。今シーズン、多くの皆様にクラブそして私のことをサポートいただけたこと、感謝いたします。私自身はA千葉を離れることとなりますが、A千葉は、A-xx、パートナー、そして千葉市の皆様のような「A千葉ファミリー」の存在により、ますます成長できると思いますし、皆様が応援していて良かったと思っていただけるようなパフォーマンスをお届けすることと思いますので、今後ともぜひ、たくさんのご声援のほどよろしくお願いします。改めて、1シーズン熱いご声援をありがとうございました。

▼ 岡田優介(FA)
あっという間に感じる3年間ですが、振り返ると沢山の思い出が蘇ります。3年前は誰にも知られていませんでしたが、今街を歩くと“Tシャツ被り”によく遭遇してしまうほど地域に浸透してきました。2歳になったうちの娘もACロゴを見ると「パパ」と言うほど定着してきたのでちょっと寂しい気持ちもありますが、いつかは訪れるお別れが今来てしまっただけだなと解釈しています。創設メンバーとしてB1昇格という大仕事を任されて、2年連続でそれを達成できなかったことに責任を感じています。全ての事象は、自分自身の力の無さからくるもので、それを現実として受け止めるだけです。A千葉が今もこの先の将来も素晴らしいクラブであることに疑いの余地はありません。来シーズンは残されたメンバーが圧倒的な強さでB2を制覇し、3度目の正直でB1に駆け上がっていくと信じています。A-xxの皆様は引き続きその旅路を共に楽しみ、温かいサポートをお願いいたします。楽しい3年間をありがとうございました。

▼ 木田貴明(契約継続)
来シーズンもまたA千葉の選手としてプレーできることを誇りに思います。昇格を逃した辛さは誰よりも経験していると思っています。来シーズンこそは最後に皆様と笑って終われるシーズンにしたいです。とにかく勝ちにこだわり、泥臭くやっていきます。皆様にまた会えるのを楽しみにしています。よろしくお願いします。

▼ 大塚裕土(契約継続)
今シーズンもA千葉の一員としてプレーできることをうれしく思います。目標はB1昇格、B2優勝!レギュラーシーズンを通してチームや個人が失敗を恐れず新しい事やチャレンジを通して成長し、必ずプレーオフセミファイナルを突破したいと思っています。クラブ創設3年目にして平均観客動員数5000名を達成してくださったフロントスタッフ含めパートナーや千葉市の皆様、ホーム、アウェーに駆けつけてくださっているA-xxと共に必ず目標を達成します。一緒に戦ってください。来シーズンもよろしくお願いします!

▼ 大崎裕太(契約継続)
来シーズンもA千葉の一員としてプレーできること、とてもうれしく思います。今シーズンの悔しい気持ちは簡単には忘れられないですが、それを力に変えてしっかりとコート内外でチームに貢献できるよう頑張ります。今度こそ本当に目標達成できるよう全力で戦います。一緒に素晴らしいシーズンにしましょう!

▼ ブランドン・アシュリー(契約継続)
まず最初に、B1への道のりを支えてくれたファンの皆さんに個人的にお礼をお伝えしたいです。今年は惜しくも昇格と優勝を逃しましたが、それでも皆さんに素晴らしい思い出と誇りを感じていただけていれば何よりもうれしいです。私たちの目標は変わりません。まだ、やり残したことがあります。私はA千葉が大好きで、皆様が私を歓迎してくれて、家族のように感じさせてくれること、とても感謝しています。今シーズンこそ、必ずB1に行きます。これからも応援をよろしくお願いします。

▼ 前田怜緒(契約継続)
クラブをB1に昇格できなかったことを非常に悔しく、また申し訳なく思っております。あと一歩のところで自分の力不足で敗戦してしまい、このチームでまだまだ成長しなきゃいけない、このチームと一緒にまだまだ成長したいと感じました。必ず来シーズンB1に昇格させます。今までよりもたくさんの皆さんのパワーを僕たちにください。一緒に戦いましょう。

▼ 黒川虎徹(契約継続)
来シーズンもA千葉というファミリーの一員でいられることをとてもうれしく思います。B1昇格という目標を成し遂げられるように、シーズンを通して成長していき、全力を尽くします。共にB1に行きましょう!来シーズンも沢山のサポート、応援をよろしくお願いします!

▼ 熊谷尚也(契約継続)
2024-25シーズンもA千葉でプレーさせていただくことに感謝いたします。今シーズンの悔しさを忘れず、来シーズンはA-xxの皆様と共に最大の目標であるB1昇格できるよう全力でプレーします。UBUNTUの精神で一緒に戦いましょう。来シーズンもよろしくお願いいたします!

▼ 杉本慶(契約継続)
2024-25シーズンもA千葉でプレーできること光栄に思います。A千葉で4年目、創設メンバーとしていろんな人の思いを一緒に背負って戦い、B1昇格を達成できるよう気持ちを新たにまたここから精進してまいります。A-xxの皆さんと共にうれし泣きで終われる様、引き続き応援よろしくお願いします。No.11のユニフォームを着てタオルを掲げてくれるともっと頑張ります。

© 株式会社シーソーゲーム