日本維新の会に離党届を提出 飲酒後に自転車運転し転倒、大けがの上尾市議「親睦会の途中から記憶ない」

津田市議、維新を離党 飲酒後に自転車運転=上尾市

 埼玉県上尾市の津田ひとみ市議(42)=1期=が自転車の飲酒運転で転倒し、大けがをした件で、同市議は24日までに、所属する日本維新の会に「党の信頼を著しく傷つける行為をした」として離党届を提出した。同市議はまた、「親睦会の途中からその後の記憶がない」と話しているほか、宴席には市職員や複数の市議が出席していたことが分かった。

 同市議が出席した会合は市内大石地区の「コミュニティ推進会議」。地区の自治会長など約30人が参加し、まちづくりや地域コミュニティーについて意見交換した後、会場を移し宴席となり、午後8時ごろ散会した。

 参加した関係者によると、宴席にも市職員のほか、同市議を含め5人の市議が参加していたという。津田市議はビールなど相当量の飲酒をしたとみられる。参加した市民の一人は「飲食店には歩いて行ったり、家族に車で送ってもらって来た人がほとんどだった」。ほかの関係者も「(津田市議が)それほど飲んでいるとは気付かなかった。自転車で来ていることも知らなかった」と話した。

 津田市議は、現在は退院し、自宅療養中。埼玉新聞の取材に対し「人にけがなどを負わせずに済んだことが幸いだった。ルールを作る側でありながら破ってしまい、大変申し訳ない。今後は啓発に力を注ぎ、償いとさせていただきたい」と、市議を続ける考えを示した。

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