KSトランスポートなど破産 負債総額は4億3100万

 貨物自動車運送業のKSトランスポート(一関市、資本金800万円、佐藤幸和社長)と、関連企業のKSロジスティックス(同市、資本金500万円、佐藤社長)は、盛岡地裁一関支部から破産開始決定を受けた。東京商工リサーチ北上支店によると、負債総額は計4億3100万円。決定は両社とも9日付。

 KSトランスポートは1997年に設立。創業当初は少ない車両台数で運送を行っていたが、設立2期目に増台し食品運送を主体に業容を拡大した。しかし、売り上げに比較して車両費や修繕費などがかさみ、資金繰りが窮屈となった。

 2020年12月に貨物利用運送業のKSロジスティックスを設立し、事業好転を目指したが、資金繰りが一層厳しくなり24年2月末に全従業員21人を解雇し、事業を停止。先の見通しが立たず、破産を申し立てた。

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