「今、自宅に一人です」「足が痛い」災害用伝言ダイヤルの使い方学ぶ 地域の高齢者ら25人 宇都宮

実際に音声メッセージを録音し、サービスを体験する参加者ら

 【宇都宮】みどり野町の長寿会はこのほど、防災講座を開き、地域の高齢者ら約25人が災害時の安否確認に役立つ「災害用伝言ダイヤル(171)」の使い方を学んだ。

 同町内の60歳以上の高齢者でつくる会で年3回、シニア生活に役立つ講座を開催している。

 171番で発信する同ダイヤルはNTTグループが提供しており、災害時に音声メッセージを録音して預けておくことで、家族や知人らが安否を確認したい時に再生できる。

 講座は防災士の同会副会長山本章(やまもとあきら)さん(72)が講師を務め、伝言サービスを無料体験できる日に実施。参加者は携帯電話で171番にかけ「今、自宅に一人です」や「足が痛い」などと音声を残し、再生するまでの手順を確認した。

 山本さんは「一度では覚えられないと思うので、何度も繰り返して覚えてください」と呼びかけ、河合裕子(かわあいひろこ)さん(84)は「スマートフォンの操作が難しいものの、音声を吹き込むだけなので仕組みは簡単」と話していた。

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