中村倫也「まさかあんなアホな作品が…」 石原さとみが明かす、映画『ミッシング』の撮影で自身を救った“あるTVドラマ”とは?

【ZIP!×entax】

日本テレビ系 朝の情報番組『ZIP!』の地上波未公開シーンをお届けするコラボ記事『ZIP!×entax』。今回は、映画『ミッシング』の公開記念舞台挨拶に登場した石原さとみ、中村倫也への番組単独インタビューをピックアップ。中村から“心を削るような芝居”とまで評された石原の過酷な役作りについて語られたほか、あるドラマ作品が撮影中の意外なリフレッシュにつながっていたことが判明。終始、19年ぶりの共演とは思えないほど息のあった掛け合いを見せてくれた。

■撮影中の石原さとみを救った、“あの中村倫也”

5月17日(金)より公開をスタートした映画『ミッシング』は、愛する娘の失踪から3か月後の家族を描くシリアスなヒューマンドラマ。本作で石原と中村は、2005年放映のドラマ『H2~君といた日々』以来19年ぶりに共演。失踪した娘を探す母親・沙織里と、その事件を追う記者・砂田をそれぞれ演じている。

自身も2歳の子どもを持つ母親である石原は、心身ともに追い詰められる姿を熱演。「この映画で沙織里を演じて、知らなければいけない感情を知ることができました」と、その過酷な役どころについて胸中を明かすと、中村も「“石原さとみってすげぇんだな”って、これ見ていただいたら改めて多くの方が思っていただけると思いました」とフォロー。続けて、撮影現場で目の当たりにした石原の様子を、次のように語った。

「クランクイン初日から自分の心をヤスリとかかんなで削ってるような芝居をしていた。僕だったらここまで自分を追い込むことはできないので、改めてすごいなって思いました。完成したときに、スクリーンに出る熱量だなって初日から感じてました」

石原の芝居について語る中村

そんな難しい役と全力で向き合っていた石原だが、実は撮影期間中、中村が過去に出演した“あるコメディードラマ”の存在に助けられたという。

「『スーパーサラリーマン左江内氏』(2017年)っていう連続ドラマが大好きで、“その中村倫也”とムロツヨシさんのコンビが大好き。(中村と)お話しする機会があったときに“好きなんですよ、あの作品”って言ったら、翌日にDVD一式をいただきまして。『ミッシング』とは真逆すぎるので、撮休のときだけそのDVDをメーキング映像も隅から隅まで見続けました(笑)。本当にあの作品で切り替えられたというか、すごい助かりました!」

これを聞いた中村は「まさかあんなアホな作品が、こんなに人を助けてるとは。笑いっていうのはすごいですね」と感心。興奮冷めやらぬ石原は「本当に良い作品を撮られてます!“あの中村倫也”、大好きなんですよ!」と続けて絶賛した。

『スーパーサラリーマン左江内氏』を熱く語る石原

■中村が語る“19年前”に、石原「違いますよ!(笑)」

石原と中村は37歳の同い年で血液型も一緒など共通点が多く、石原は「勝手な親近感があって、ずっと気になる存在だったので、(19年ぶりというほど)久しぶり感がなかったです」と話し、中村もこれにうなずく。そんな2人に、前回共演した当時2005年を振り返ってもらった。

「19年前、そんなに絡みなかったですよね?」と切り出したのは石原。これに中村が「同じチームでしたけど、高嶺の花で、話しかけるなオーラが…」と冗談めかすと、石原は「違いますよ!人見知りだったんです!男性陣ばかりで女性1人だったからビクビクしてたんです」とすかさず否定。しかし、中村はさらに「当時は“高い壁”があったから、僕に立体起動装置があればよかったんですけど」とボケを連発。「“進撃(映画『進撃の巨人』)”ね!ありがとうございます(笑)』」と石原。終始、息の合った掛け合いを披露した。

そうしてインタビューの終了時刻が迫る中、最後に映画『ミッシング』にちなんで『なくなったら困るものは?』と聞いてみると、石原は「好奇心」と回答。昔から役作りをする上で欠かせない大切なものだと語る。

「小さい頃から好奇心旺盛で。初めての映画の撮影中も、食卓のシーンで照明部の方がカポック(観葉植物)を置いたので『これ何ですか?』って聞いたら、ちゃんと丁寧に答えてくれて。そこからわからないことはずっと聞き続けていて、今回の現場でもわからないって言い続けてました」

一方の中村は、“残り時間”を察したのか、無邪気に「酸素!」と回答。たった一言で見事に笑いをとり、インタビューを締めくくった。

19年前の共演を振り返る中村と石原

写真提供:(C)日テレ

© 株式会社 日テレ アックスオン