新フラッグシップスマホ「Xperia 1 VI」を体験した! カメラ機能をレポート

By CAPA編集部

ソニーは、スマートフォン「Xperia 1 VI」を発表した。先日行われた新製品体験会での実写の感想を交えて、カメラ機能を中心にレポートする。

■85mmから170mmまでカバーする光学望遠ズームを搭載したフラッグシップスマホ

「Xperia 1 VI」は、Xperiaシリーズのフラッグシップモデル「Xperia 1」シリーズの第6世代機となる。最上位機だけあってソニーの映像技術が凝縮されており、クリエイターのためのスマホを超えたコンパクト映像デバイスといった趣きだ。

左からスカーレット、カーキグリーン、プラチナシルバー、ブラック。

ボディサイズは幅約74×高さ約162×厚さ約8.2mm、重量は約192gとなり、「Xperia 1 V」よりわずかに幅広く、薄く、軽くなった。カラーは、スカーレット、カーキグリーン、プラチナシルバー、ブラックの4色。スカーレット、カーキグリーンの2色はSIMフリーモデル限定色となる。

スカーレット (左上)、カーキグリーン (右上)、プラチナシルバー (左下)、ブラック (右下)。

「Xperia 1 VI」で大きく変わったのが液晶ディスプレイ。本格的なシネマ体験のために「Xperia 1 V」まで採用していた4K・アスペクト比21:9から、FHD・アスペクト比19.5:9の有機EL液晶となった。これは最近の縦コンテンツの増加などを総合的に判断して、最適化したもの。

そして「Xperia 1 V」より輝度を1.5倍に向上。「サンライトビジョン」採用により、直射日光下でさらに画面が見やすくなっている。またAI画質調整技術により、液晶テレビ「BRAVIA」と共通する映像美を実現している。

左が「Xperia 1 VI」、右が「Xperia 1 V」。明るさの差が一目瞭然。比べると「Xperia 1 V」はずいぶん細長く見える。

メインカメラはトリプルカメラを搭載。一番上の超広角カメラは「Xperia 1 V」と同様の16mm相当となっている。今回、広角カメラには24mmに加え48mmを追加 (「Xperia 1 V」は24mm)、さらに望遠は光学ズームで85~170mmを実現 (「Xperia 1 V」は85~125mm) している。これにより16mmから170mmの広い領域を光学でカバーできるようになった。

「ZEISS  T*」の文字が誇らしげだ。

専用のシャッターボタンは「Xperia 1 V」から大型化された。滑りにくく、押しやすい。

これまでは静止画と動画でバラバラだったアプリを新カメラアプリに整理。プロモードへも簡単に切り替えられ、インターフェースは全体的に操作性が向上している。また、優れた低照度性能を持つイメージセンサー「Exmor T for mobile」や、AIを活用した姿勢推定技術による高いAF性能など、カメラ自体もさらに進化していることが感じられた。

■モデル撮影を体験

望遠レンズに85~170mmの光学ズームを搭載したことで、本格的なポートレート撮影も自由に簡単に撮影できる。

0.7倍 (16mm)
3.5倍 (85mm)
7.1倍 (170mm)

体験会では暗所でのモデル撮影もできた。低照度下でも肌の自然な階調が出ていて、ノイズも少ない。

■テレマクロ撮影を体験

さらに最大倍率約2倍のテレマクロ撮影が可能となった。光学ズームなので画質の劣化を気にすることなく、遠くの被写体でも大きく拡大して高精細に写し出すことができ、肉眼を超える繊細さで、鮮明な描写と大きなボケ感のある撮影が可能だ。

5mm程度の水滴を手持ちで簡単に撮影できる。
100円硬貨に限界まで接近。ここまで拡大するとピントの範囲が狭く、下の方はピントが外れてしまった。およそ4cmまで被写体に寄ることができる。

手持ちでも十分撮影できるが、実際には、被写体がすごく小さいことや、手のほんのわずかな揺れでも画面がグラグラしてしまうので、ミニ三脚などを使った方が確実に撮れるだろう。

ピントは手動で調節する必要があるが、ピントの合った部分に色を付けて表示してくれるピーキング機能が搭載されているので、安心だ。

■バッテリーは従来の2倍長持ち

バッテリーは「Xperia 1 V」の2倍は持つという。さらにスピーカーの音質やゲームのパフォーマンスも突出していて、「Xperia 1 VI」はあらゆることに最先端の機能を備えたハイスペックな製品となっている。

「Xperia 1 VI」は、ソニーのフラッグシップにふさわしい最先端の機能を備えている。これから本格的に映像制作や発信を行いたいと考えるクリエイターにぜひ使ってほしいスマートフォンだ。

SONY Xperia 1 VI

SIMフリーモデル

メモリ容量 (RAM/ROM)
16GB/512GB (ブラック、カーキグリーンのみ)、12GB/512GB、12GB/256GB

カラー
ブラック、カーキグリーン、プラチナシルバー、スカーレット

発売日
2024年6月21日 (16GB/512GBは2024年8月23日)

価格 (税込)
オープン
市場推定価格 16GB/512GB 219,000円前後、12GB/512GB 205,000円前後、12GB/256GB 190,000円前後

キャリア向けモデル

メモリ容量 (RAM/ROM) 12GB/256GB
カラー ブラック、プラチナシルバー
発売日 2024年6月上旬以降
価格 キャリアにより異なる

主な仕様

サイズ (幅×高さ×厚さ) 約74×162×8.2mm
重量 約192g
ディスプレイ 約6.5インチ 有機EL (Full HD+) HDR対応
バッテリー容量 5000mAh
OS Android OS
外部メモリ microSDXC (最大1.5TB)
フロントカメラ 有効約1200万画素 F2.0
メインカメラ
16mm (超広角) 有効約1200万画素 F2.2
24mm (広角) 有効約4800万画素 (記録画素数 約1200万画素) F1.9
48mm (広角) 有効約1200万画素 (記録画素数約1200万画素) F1.9
85-170mm (望遠) 有効約1200万画素 F2.3-3.5 (ZEISS T*コーティング)

〈文・写真〉稲葉利二

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