元なでしこ鮫島(宇都宮出身)が引退試合 「ファンがかけがえのない存在」 笑顔でピッチに別れ告げる

試合後に行われたセレモニーであいさつする鮫島=25日午後4時45分、さいたま市のNACK5スタジアム大宮

 サッカー女子日本代表「なでしこジャパン」の2011年ワールドカップ(W杯)優勝メンバーで、23日に今季限りでの現役引退を発表した宇都宮市出身のDF鮫島彩(さめしまあや)(36)=WEリーグ・大宮=のラストゲームが25日、さいたま市のNACK5スタジアム大宮で行われた。最終戦は主戦場とする左サイドバックでフル出場。試合後はファンの大歓声に笑顔で応えピッチに別れを告げた。

 鮫島は小中学生時代、宇都宮市の河内SCジュベニールでプレー。同市田原中から常盤木学園高(宮城)に進み、06年に東京電力に入団。なでしこジャパンには08年に初選出され、11年W杯ドイツ大会では全6試合にフル出場して世界一に貢献し同郷の先輩・安藤梢(あんどうこずえ)(41)=三菱重工浦和=らとともに国民栄誉賞を受賞した。

 試合後のセレモニーで鮫島は「自分の中でやり切ったと思えた。ファンの皆さんが私にとって本当にかけがえのない存在でした」と感謝の言葉を述べた。

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