〈ツエーゲン金沢・J3〉PK戦で甲南大に敗れる 天皇杯1回戦 

甲南大の攻めに耐えるツエーゲン金沢の選手=ゴースタ

  ●参戦以降初、大学生に敗北「攻撃性欠いた」

 天皇杯JFA第104回全日本サッカー選手権は25日、金沢ゴーゴーカレースタジアムで、J3.5位のツエーゲン金沢と甲南大(兵庫県代表)の1回戦(北國新聞社共催)が行われ、金沢がPK戦(3―4)の末に敗れた。前半9分にDF庄司朋乃也のゴールで先制したが後半に追い付かれ、延長戦でも得点を決められなかった。金沢が大学生チームに敗れるのは2006年の参戦以降、初めてとなる。

 金沢は前節のリーグ戦から先発を9人入れ替えて臨んだ。序盤から積極的な守備を見せると、前半9分、右コーナーキックをDF長峰祐斗がつなぎ、ゴール前の庄司が頭で押し込み先制した。

 しかし、追加点が奪えないまま後半に入ると、パスがつながらず相手に攻め込まれる場面が増えた。防戦一方で迎えた後半17分、左サイドから攻められ、同点に追い付かれた。

 延長前後半の30分間でも得点は生まれず、PK戦に突入。相手の1人目が外したものの、金沢は4人目のDF井上竜太、5人目のFW杉浦恭平が続けて失敗。甲南大は2人目から4人連続で成功し、3―4で敗れた。

 試合後、伊藤彰監督は「先に点を取ったことでアグレッシブさ(攻撃性)を欠いた。戦う姿勢が足りなかった」と述べた。攻め込まれた時間帯に好セーブを見せたGK山ノ井拓己は「みんな体を張って、悪いなりに守れていたと思う。守りの意識が強すぎて攻撃につながる守備ができていなかった」と反省した。

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