男女別学の共学化 共学の大宮高校で意見聞く、保護者ら30人参加 県教委「幅広く意見いただいた」

大宮高校の保護者らに意見を聴く県教委担当者=25日午後、県立大宮高校

 埼玉県立男女別学校の「共学化」議論を巡って25日、県教育委員会がさいたま市大宮区の大宮高校で同校PTAに意見聴取を行った。保護者ら約30人が参加し、議論の発端となった県男女共同参画苦情処理委員による勧告などに対して意見した。

 保護者らからは「共学は男女協力を認識するために最もふさわしい教育だ」とする声や「(勧告が求める)男女の役割の定型化された概念の撤廃のために、共学化が必ずしもいいとは思わない」とする声が上がった。

 また「共学、男子校、女子校を選べるほうが豊かだ。大宮、浦和、浦和一女で倍率のバランスも取れている」といった「多様な選択肢」を支持する意見が多く出た一方で、「さいたま地区であれば選択肢があるが、他の地区には(別学と)同じような共学がなく、選択肢がない」という指摘もあった。

 聴取を行った県教委の依田英樹高校改革統括監は「共学推進、別学維持どちらも幅広く意見をいただいた。参考にさせていただく」と述べた。

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