【カンボジア】4月の貿易総額2桁増、8カ月連続プラス[経済]

カンボジアの貿易が堅調だ。先ごろ発表された4月実績は、輸出と輸入を合わせた総貿易額が前年同月比で2桁の伸びを示した。プラス成長は8カ月連続となる。

関税消費税総局(GDCE)によると、4月の総貿易額は41億7,400万米ドル(約6,556億円)となり、前年同月比12.6%増だった。総貿易額は昨年12月から40億米ドル超えが続いている。

輸出総額は同6.3%増の17億4,400万米ドルとなり、プラス成長が9カ月目に入った。衣類が好調で、金額で最大の編み物系製品が3億7,000万米ドルで6.6%、3位の織物系製品が1億7,600万米ドルで19.3%、そろって増えた。編み物製品、織物製品とも6カ月連続の前年超え。2位の果物・木の実も34.1%増の1億8,700万米ドルと大きく伸びた。

仕向け地別に見ると、上位4カ国・地域がいずれも前年超えだった。トップの米国向けは0.7%増の6億3,100万米ドルで2カ月ぶりに水面浮上。2位のベトナムと4位の日本はそれぞれ18.3%増の3億2,100万米ドル、13.5%増の7,200万米ドルで増勢基調を維持した。

輸入総額は2カ月ぶりにプラスに転じ、17.6%増の24億3,000万米ドルとなった。主要品目では、石油などの鉱物性燃料が4億米ドルで45.2%増えたほか、編み物が2億8,700万米ドルで23.0%増だった。

国・地域別では、中国が25.0%増の11億5,000万米ドル、ベトナムが26.2%増の3億6,800万米ドル、タイが1.7%減の2億2,900万米ドルなど。中国とベトナムは2カ月ぶりのプラス、タイは4か月ぶりのマイナスだった。

1~4月の貿易総額は前年同期比12.1%増の166億7,000万米ドル。輸出が同15.2%増の80億米ドル、輸入が9.3%増の86億6,500万米ドルだった。貿易収支は6億5,900万米ドルの赤字。再び赤字に転落した。

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