福島Uが攻守で圧倒、初戦突破 天皇杯サッカー

【福島―大山】前半11分、左足シュートで先制点を決める福島のFW清水。ハットトリックの活躍を見せた=Jヴィレッジスタジアム

 サッカーの第104回天皇杯全日本選手権は26日、各地で1回戦が行われた。福島県代表のJ3福島ユナイテッドFCはJヴィレッジスタジアムで大山サッカークラブ(山形県代表)と対戦し、9―0で完勝した。

 福島は6月12日、パナソニックスタジアム吹田(大阪府吹田市)での2回戦でJ1ガンバ大阪と戦う。2回戦から登場するJ2いわきFCは12日にソユースタジアム(秋田市)でJ2ブラウブリッツ秋田と戦う。いずれも午後7時開始予定。

 【評】3年連続12度目の出場となった福島が攻守で圧倒した。試合の主導権を握り続け、守備を固めてくる相手をパスで崩して攻め続けた。好機を逃すシーンもあったが前半だけで5得点すると、後半も攻め手を緩めず4得点。守備でも大山の攻撃の芽を摘む対応が光った。(国分利也)

 清水がハットトリック

 福島のワンサイドゲームだった。先制点を含むハットトリックの活躍をみせたFW清水一雅は「狙ってシュートを打つことができ、ポストの跳ね返りにもきっちり詰めた」と振り返った。

 引いた大山に対し、福島はパスをつないで中央やサイドから崩し、攻撃の形をつくりながら得点を重ねた。守備面でも、攻撃からの素早い切り替えをみせ、相手を寄せ付けなかった。

 清水は大卒ルーキーで、今季のリーグ戦では先発起用が1試合のみ。「出場機会は少ないが、リーグ戦でも活躍したい」とアピール。寺田周平監督は「競争がチームを強くするはずだ」と新戦力の活躍を喜ぶ。

 天皇杯2回戦ではJ1のG大阪と対戦する。清水は「福島のサッカーで挑む。自分自身も頑張りたい」と意気込む。期待の新星の存在が、勢いづくチームにさらなる好循環をもたらしそうだ。(国分利也)

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