日大工学部 ロハスの森「ホール」プレオープン 交流、情報発信の拠点 福島県郡山市

ロハス工学に関する研究・実験などの拠点となるロハスの森「ホール」

 福島県郡山市の日大工学部が敷地内に整備を進めてきたロハス工学センター棟(ロハスの森「ホール」)が26日、プレオープンした。研究・実験や学生らの交流、情報発信の拠点となる。

 弓形のデザインと屋上の花壇が特徴。断熱材を使った屋根の上に植栽を設け、地下水を循環させる。日光の遮断性や地下水を利用した空調システムの実証実験を行う。木材を縦に並べてパネルにする「縦ログ」構法の壁とレンガ床による蓄熱効果も検証する。椅子や机は県産の広葉樹を使用した。

 学生、企業、地域住民らの交流や展示会・見学会、ワークショップなどで活用する。今後、周辺に工房棟や棚田、池などを設け、2026(令和8)年春に「ロハスの森」がグランドオープンする予定。

 ロハスは健康で持続可能な生活様式を指す。日大工学部は2008(平成20)年にロハスの家研究プロジェクトを始め、福島県の自立した復興の実現に向けた研究を進めてきた。2019年の台風19号で「ロハスの家」3棟など関連施設が水没し、教員と学生が「ロハスの森」整備などの跡地再生事業に取り組んでいる。

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