【台風1号】「強い」勢力に発達 気象庁の予想進路は? 29日にかけ西日本・東日本などでは「大雨」となるおそれ 雷を伴った非常に激しい雨も

台風1号は、強い台風に変わり、フィリピンの東をゆっくりした速さで北東へ進んでいます。

気象庁によりますと強い台風第1号は、27日午前9時にはフィリピンの東の北緯15度50分、東経122度50分にあって、ゆっくりした速さで北東へ進んでいます。
中心の気圧は985ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は35メートル、最大瞬間風速は50メートルで中心から半径35キロ以内では風速25メートル以上の暴風となっています。また、中心から半径110キロ以内では風速15メートル以上の強い風が吹いています。

台風の中心は、12時間後の27日午後9時にはフィリピンの東の北緯17度00分、東経124度00分を中心とする半径55キロの円内に達する見込みです。中心の気圧は985ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は35メートル、最大瞬間風速は50メートルが予想されます。予報円の中心から半径95キロ以内では風速25メートル以上の暴風域に入るおそれがあります。

24時間後の28日午前9時にはフィリピンの東の北緯18度50分、東経125度55分を中心とする半径80キロの円内に達する見込みです。中心の気圧は975ヘクトパスカル中心付近の最大風速は35メートル、最大瞬間風速は50メートルが予想されます。予報円の中心から半径135キロ以内では風速25メートル以上の暴風域に入るおそれがあります。

48時間後の29日午前9時には南大東島の南約200キロの北緯24度00分、東経131度10分を中心とする半径185キロの円内に達する見込みです。中心の気圧は965ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は40メートル、最大瞬間風速は55メートルが予想されます。予報円の中心から半径280キロ以内では風速25メートル以上の暴風域に入るおそれがあります。

72時間後の30日午前9時には日本の南の北緯28度20分、東経135度30分を中心とする半径300キロの円内に達する見込みです。中心の気圧は985ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は30メートル、最大瞬間風速は40メートルが予想されます。予報円の中心から半径350キロ以内では風速25メートル以上の暴風域に入るおそれがあります。なお、台風の中心が予報円に入る確率は70%です。

こうしたなか、南西諸島から東日本では、29日にかけて雷を伴った非常に激しい雨が降り、大雨となる所がある見込みで、29日にかけて土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒が必要です。

29日にかけて、前線が東シナ海から東日本の太平洋側にのびるでしょう。この前線上の九州付近で、28日朝までに低気圧が発生し東北東に進む見込みです。低気圧や前線に向かって、暖かく湿った空気が流れ込むため、前線の活動が活発となり、南西諸島から東日本では大気の状態が非常に不安定となる見込みです。

南西諸島から東日本では、29日にかけて雷を伴った非常に激しい雨が降り、大雨となる所がある見込みです。

【雨の予想】
28日午前6時までの24時間に予想される雨量は、多い所で、
九州南部 180ミリ
九州北部地方 150ミリ
近畿地方、四国地方、沖縄地方 100ミリ

29日午前6時までの24時間に予想される雨量は、多い所で、
東海地方 200から300ミリ
近畿地方、四国地方 100から200ミリ
九州南部、沖縄地方 100から150ミリ
九州北部地方 50から100ミリ

南西諸島から東日本では、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒し、落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。
また、降ひょうのおそれがありますので、農作物や農業施設の管理にも注意してください。なお、積乱雲が予想よりも発達したり停滞した場合は、雨量が増えるおそれがあります。

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