「台風と前線」という危険な組み合わせ

台風による雨は、台風の渦が強まると中心付近の上昇気流が強まることで雨が強くなる「うず性降雨」と「地形性降雨」、「らせん状に台風を取り囲む降雨帯による雨」、「前線による雨」の4つに大別できます。このうち、梅雨期や秋に多い「前線による雨」は、台風から離れた場所でも大雨となり、大災害の可能性が高くなります。
フィリピンの東の台風1号が北東に進んでいますが、東シナ海から日本の南岸に前線がのび、台風からの湿った空気が流れ込む予想となっています。南西諸島から東日本では、29日にかけて「台風と前線」という危険な組み合わせになっていますので、最新の情報に注意してください。

気象予報士・饒村 曜

画像について:27日午後9時の予想天気図。

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