障スポ1000人が熱戦 県大会、7競技を前倒し開催

ボッチャの試合で熱戦を繰り広げる出場者=26日午前、宇都宮市の日環アリーナ栃木

 「第20回県障害者スポーツ大会」(県など主催)が26日、宇都宮市の県総合運動公園などで開かれた。従来は秋開催だったが、10月の全国障害者スポーツ大会(全スポ)に照準を合わせ、今回は七つの個人競技を5月に前倒しした。身体、知的障害者ら約千人が出場し、上位入賞や自己記録の更新など、それぞれの目標に向け汗を流した。

 午前8時半すぎ、佐藤栄一(さとうえいいち)宇都宮市長が開会を宣言し、卓球や水泳などの競技が各会場で始まった。最多の476人がエントリーした陸上では、スタート音が響くたびに観覧席から「頑張れ」と声援が飛んだ。ソフトボール投げで銅メダルを獲得した富屋特別支援学校高等部3年松本優輝(まつもとゆうき)さん(17)は「昨年はメダルに届かず悔しかったので、メダルを取れてうれしい」と充実した表情だった。

 目標にいかに球を近づけられるかを競うボッチャには5組が出場。宇都宮市、荒井南美(あらいみなみ)さん(21)は目標球付近につける最終投球を見せ「楽しく試合できた」と笑顔。ペアを組んだ下野市、津田柚季(つだゆずき)さん(18)は「悔しい場面もあったので、もっと上手になりたい」と語った。

 今大会の結果は、全スポの出場者を選考する参考となる。サッカーなど七つの団体競技は9月28、29日に実施予定。全体の競技数は昨年と同様に14となる。

© 株式会社下野新聞社